あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

それ以上でもそれ以下でもない…?

2018-01-16 13:04:38 | 日記
今来日し、被爆地である長崎や広島を訪れている ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のベアトリス・フィン事務局長が
安倍総理との会談を希望しているとのことですが、実現は難しいようです。
官房長官は会見で、日程の都合がつかないとの理由を述べ、タイトルの『それ以上でもそれ以下でもない』との文言を言い訳の
ように付け足しています。

核廃絶に向けた国際的な動きの中で、ICANがノーベル平和賞を受賞したという事実を政府はどう受け止めているのでしょうか。
会談の意義や必要性を感じるならば、被爆国日本の総理大臣として核廃絶に向けた取り組みをどう展開していくのか、率直に話し
合うべきだと考えるのですが… 
総理が外遊から戻った次の日まで事務局長は日本に滞在しているとのことですので、日程的にも会談は可能だと思えるのですが。

一方では声高に北朝鮮の核開発を非難し、他方ではアメリカ核の傘の下で核兵器による軍事的抑止力に頼るという考えに立つ限り、
核廃絶に向けた取り組みを推進することはできないのだと思います。

非核三原則(核兵器をつくらない、持たない、持ち込ませない)を柱に、唯一の被爆国として地球上から一切の核兵器をなくすという流れを 
ICANと連携しながら、国際的にも先頭に立ってつくっていってほしいと願っているのですが。

世界の平和が核兵器の抑止力によって保たれているのだと信じることが、核兵器の必要性や存在意義を認めることにつながり、北朝鮮のように
核兵器を開発する動きをつくりだしているように思えてしかたがありません。

核兵器も含め軍事力に頼らない世界の平和をどう創り出していけるのか、その方向性を ICANは 確かに 指し示しているように感じます。
~それ以上でもそれ以下でもない~ といった軽薄な文言をはるかに超えて…。

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