あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

懐かしい登場人物たちとの再会

2018-09-07 20:15:48 | 日記
「みをつくし料理帖」の特別巻が発刊されました。
4年を経過した その後の登場人物たちの暮らしや生き方が描かれています。

さまざまな変容はあるものの、愛すべき人柄は一向に変わることなく、降り
かかる新たな困難も乗り越えていく姿に、深い感動を覚えました。

新たな登場人物として、かって澪が慕った 御膳奉行の小野寺数馬の妻とな
った乙緒と二人の間に生まれた息子の悠馬が登場します。
夫婦として、家族としての 心の絆が、亡き母の里津の残した言動を通して
培われていくところが、心に残ります。

「つる家」の主であった 種市も、澪の料理に口うるさかった 戯作作者の
清右衛門も、澪の料理のファンであった版元の坂村堂も、江戸から大阪へと
旅立った 澪との再会を心から望んでいたのですね。
最後の場面が印象的でした。

大阪で暮らす 澪も、夫である源斉も、澪の幼馴染であり親友でもある野江も、
辛い出来事や新たな困難に立ち向かいながらも、自らを見つめ直し、そこから
新たな一歩を踏み出していく姿に、改めて 変わらない登場人物たちの一途な
生き方を 見たような印象がありました。

私にとっては かっての友と再会できたような喜びでもありました。

「みをつくし料理帖」のファンである方には、是非一読をお勧めします。

そうでない方も、この特別巻を読んだら、全巻を読みたくなるのではないで
しょうか。
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