あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

天声人語〈8/5付〉を読んで

2016-08-05 11:34:17 | 日記
あの障害者施設が襲われた悲惨な事件から10日が過ぎたのですね。
天声人語では、この事件を通してのさまざまな思いが取り上げられていました。
それぞれの思いにまっすぐに向き合い、障害を持っている人々やその家族の皆さんの思いによりそい、
社会の側面から何らかの形で支えることのできる 一人の人間でありたいと強く感じます。

 ~〈全国手をつなぐ育成会連合会〉の久保厚子会長のメッセージ~
「もし誰かが『障害者はいなくなればいい』なんて言っても、私たち家族は全力でみなさんのことを守ります。」

 ・私自身も守る一翼を担うことができたらと考えます。
  障害のあるなしで差別されることがなく、人間として誰もがかけがえのない命と幸せに生きる
  権利を持ち、それが保障・実現される理想社会であってほしいと心から願っています。

 ~事件で姉を失った男性の言葉~

意思疎通の難しかった姉を 「正直、恥ずかしい、かわいそう、と思ったこともある。」
それでも 「60年、彼女なりに一生懸命生きてきた。絶対に許せない。」

 ・身近でその60年間の生を見守り、その一生懸命に生きる姿を見続けてきた家族だからこそ
  感じる心の痛みであり、怒りの思いなのだと思います。
 ゜
 ~知的障害のある 作業所で豆腐の製造と販売を担当する 三宅浩子さんの言葉 ~

「楽しみは、Hey!Say!JUMPのコンサートに行くことです。殺された人たちにも、目標や楽しみがあったと思うんです。」
「障害者にも意思はあります」

 ・障害者であっても 同じ人間なのだということ。生きる目標や楽しみがあり、意思を持ち
  一生懸命生きているのだということ。命の重さも尊さも、生きる権利も、障害のあるなし
  に関わらず同等なのだということを理解し感じ取ってほしい。
  犯人や社会的偏見に対する憤りを込めた切実なメッセージのような気がしました。

 ~脳性マヒの小児科医、熊谷晉一郎さんのフェイスブックに書いた言葉

「相模原の仲間たちは、まぎれもなく、私なんだと感じている……ふいに襲われないかと、信頼の底が抜ける。」
「今の願いは、もう一度、確かに私たちの受け継いできた『生きていてよい』という思想を、仲間たちと確認し合いたいということにつきる。」

 ・これまで委ねてきた信頼の底が抜けるほど、衝撃的な相模原の事件だったのだと思います。
  襲われたという事実・19名もの命が奪われたという事実は、障害者が安心して生きること
  のできる社会が否定され、信頼をよせていたすべてのものが覆されたような痛烈なショック
  を与えたのだと思います。
  障害を持つ人々にとって『生きていてよい』という安心と信頼を 一日でも早く取り戻せる
  日常であってほしいと思います。
  そのためにも 障害をもつ人々にとって『生きることの喜びや幸せ、周りや社会への信頼と
  安心を実感できる』環境づくりやサポートが急務であると考えます。

 障害のあるなしに関わらず、人間としてお互いが大切にされ、生きる権利と一人一人の幸福が保障される社会であってほしいものです。
 弱い立場やさまざまな障害やハンディを持っている人々が、その痛みや辛さを味わった分だけ幸せに生きることのできる社会であってほしいものです。
 一人が大切にされることでみんなが大切にされ、一人に訪れた幸せがみんなの幸せに結びついていく。
 そんな 人との巡り合いの中で、自分のできることを改めて考え実践していきたいものです。
  
コメント
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