はるみのちょっとTea-time

日々の暮らしのなかで感じたこと、市民運動のことなどわたしのことばで、つづります。

天童荒太『悼む人』

2009-02-07 | 読書ナリー

2009年2月7日(土曜日)
相変わらずの頭痛
相変わらずの倦怠感
相変わらずの関節痛

今日も1日、ぼんやりとすごしてしまった・・・

直木賞を受賞するずっと前に
買ったまま読んでいなかった
『悼む人』天童荒太・著を開いてみた。

        

亡くなった人を悼む旅を続けている主人公・静人は
故人を知っている人を訪ね、問いかける。

「彼女は誰に愛されていたでしょうか。
誰を愛していたでしょう。
どんなことをして、人に感謝されたことが
あったでしょうか。」
と・・・

静人の母・巡子は末期がん、
自らの治療や残された時間の過ごし方を
自分自身で決めてゆくすがたに、
思わずわたし自身をかさねていた・・・

山田泉さんの最期のことも思い出していた・・・

わたしもこんな風に最期をむかえられたら
いいのに・・・

はるみさんは誰に愛されていたでしょうか。
誰を愛していたでしょう。
どんなことをして、人に感謝されたことが
あったでしょうか。

こんな(どんな?)わたしでも、
静人さんはきっと、心からわたしの死を悼んでくれる。

人の死を喜んでいいはずがない。
その人がどんなに凶悪な人であっても・・・だ。

悼む人の旅は、静人から
この本を手にしたわたしたちへと
受け継がれきっと永遠に続くだろう。

コメント (2)
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