2011年3月21日(月曜日)
今日は春分。
6時前には空が明るくなる。
暑さ寒さも彼岸まで・・・の言葉通り、日中はかなり暖かさを感じる。
そろそろ桜前線の話題も出始めているが
被災地のみなさんのことを思うと、春の便りにもすなおに喜べない。
テレビやネットからあふれ出す映像や情報を見聞きできるのは、
現場にいないわたしたちだ。
被災地では、いまも停電が続き、電話もつながらないと聞く。
自分たちのまらりで何が起こり、今どうなっているのかさえ
確認できない状態が不安をかきたてているはずだ。
1963年3月におきた越前岬沖地震は、敦賀で震度5だった。
あのとき、わたしは地震におびえ、何日も眠れない状態が続いた。
余震が来るたび、恐怖が先に立ち、体が動かなかった。
地震がきませんように、地震がきませんように・・・と
心の中で念じ続けていたことを、鮮明に覚えている。
あのとき私が感じた恐怖の何十倍、何百倍もの恐怖におののく
こどもたちが寒さに震え、家族と離れ離れになっているのかと
おもうと、いたたまれない。