金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【競馬】 なぜ牝馬ばかり、活躍が目立つのだろうか?

2019-11-15 07:13:52 | 競馬

 まずは将棋の速報です。藤井聡太七段、やりました! 王将戦リーグで久保九段を下して4勝1敗となりました。これで、19日の最終戦一斉対局で、広瀬竜王と挑戦権を賭けた決戦を迎えます。注目いたしましょう!


 さて今日は競馬です。少し前までは、海外で活躍する馬と言えば、エルコンドルパサーをはじめ、オルフェーヴルにしても、キズナにしても、ロードカナロアにしても、エイシンヒカリにしても、モーリスにしても、牡馬が中心でした。特に牝馬は環境の変化に弱いとされ、あの猛牝ウオッカにしても、ブエナビスタにしても、海外遠征では結果を出せませんでした。

 ところが、ジェンティルドンナの出現あたりから歴史が動き始めて、ヴィブロス、アーモンドアイ、ディアドラ、リスグラシューと、近年ではむしろ牝馬の方が海外GⅠでの活躍が目立ちます。何か理由があるのでしょうか?

 かつては、牝馬の方が神経質で、環境の変化に慣れにくく、国内遠征ですらハンデがあると言われた時代が長く続きましたが、現在は海外輸送の技術もアップし、調教も滞在も、行き届いた対応がノウハウとして蓄積されて、牝馬特有のハンデがなくなったことは大きな原因だと言って良いと思います。しかし、それはハンデが解消されただけで、アドバンテージが発生したわけではありません。

 ここからは自分の勝手な仮説ではありますが、昨年の香港遠征の際、モズカッチャンが、一緒に遠征していたスマートレイアに甘えていた姿が思い出されます。けして同じ厩舎でもない両馬が仲良く過ごす姿が印象的でした。牡馬でも、普段から一緒にいる帯同馬を連れていくことが海外遠征時の大事なポイントになっていますが、牡馬同士は所詮、自分の種を残す上でライバル同士ですから、真の心の友にはなれないはず。一方で、牝馬同士であれば、気の合う同士ならばリラックスできる関係が作れるのではないか

 繁殖牝馬同士では、仲の良い馬たちは放牧時にいつも一緒にいることが多い一方で、種牡馬は大抵1頭だけで孤独に過ごすシーンが印象的。そんなところに、海外遠征時の差が出ているのかもしれません。


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