ラグビーの結果云々関係なく、ここから年末まで、金融マーケットは少し活気づくのではないかと予想しています。
まずはアメリカ情勢。トランプの弾劾騒ぎの行方は気になるところですが、この程度の騒ぎで傷つくようなキャラではありません。来年の大統領選に向けて、良い材料を継続的に小出しに出してくるシタタカさが、この陣営の強みです。中国との闘いも長期戦ですので、マーケットが心配するような戦い方は避けるのがこの時期の鉄則になると思います。
問題はBREXIT。12月の総選挙はサプライズがあるかもしれません。前回の国民投票の時は、若い人の投票率が低く、高齢層の投票率が高かったため、BREXIT賛成票が上回りました。しかし、今回は若者をはじめ、イングランド以外のスコットランド・北アイルランド・ウエールズの人々も、本気で投票に向かう勢いが感じられます。労働党を中心とするBREXIT反対勢力で連立政権が出来れば、2回目の国民投票に向かうことになりますので、この可能性が見え隠れする間は、マーケットは「期待」先行の動きを示す気がいたします。
そうなると、為替市場もそれほどアップダウンはありませんので、我が国の中央銀行も、マイナス金利のもう一段の深掘りを実施する必要がなくなります。この可能性が遠のくだけで、国内の金融マーケットは落ち着いた展開を見せると思います。
ただし、これは年内までの予想です。その先は、いつもどおり、一寸先は闇‥ではありますが、少なくとも年内だけでも活気あふれるマーケットが見れそうなのは嬉しい限りです。