金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【競馬】 川田将雅騎手が、なかなかGⅠを勝てないが・・

2019-11-21 07:15:10 | 金融マーケット

 2019年のリーディングを、Cルメール騎手と激しく争っている川田将雅騎手ですが、なかなかGⅠレースでは結果を出せない状況となっています。

 3歳牡馬クラッシック路線ではヴェロックスと共に歩んで、皐月賞は2着、ダービーは3着で、大本命に推された菊花賞でも3着と、タイトルには手が届きませんでした。3歳牝馬路線でも、ダノンファンタジーという名牝と歩んで、大本命とされた桜花賞ではグランアレグリアに、オークスではラヴズオンリーユーに敗れてしまいました。再度本命に推された秋華賞でも、クロノジェネシスの後塵を拝す結果に。

 古馬路線でも、ダノンプレミアムとの復活劇を演出しましたが、出てれば楽勝したと思われる大阪杯は、キセキとの被りを避けるために出走を見合わせ、その後の安田記念、天皇賞秋、マイルチャンピオンシップと、勝ち運には恵まれませんでした。そして来週のジャパンカップでも、本命が予想されるワグネリアンに騎乗、その次のチャンピオンズカップでも、大本命とされるクリソベリルに騎乗予定、その次の阪神JFでも、大本命のリアアメリアが待っています。

 これだけ1番人気で負け続けると、さすがに騎乗依頼にも影響が出てきそうですが、それでも調教師や馬主が川田騎手を信頼する理由は別にあります。それは、馬の身体と気持ちを、絶対に壊さない騎乗スタイルであることです。

 ルメールやミルコは、GⅠレースになると、思い切った「賭け」に出ることもあり、後方待機の馬を先行させたり、ギリギリまで脚をためて、猛烈な追込みを試みたりします。結果、人気薄でも上位に食い込むケースが多いですが、これが大きな怪我の原因になったり、また次回以降のレースに悪影響が出てくることがあります。例えば、レイデオロのダービーは、ルメールの名騎乗と言われていますが、あれ以来、レイデオロは引っかかる癖が治らず、ドバイでは図らずも逃げるレースをして大敗を喫しました。

 その点、川田騎手や武豊騎手は、馬の気持ちに逆らう乗り方をしませんので、変な癖がついてしまうことがありません。また、ミルコのように、無理な位置から猛烈な脚を使わせて、スーパーホース(アドミラブルやドゥラメンテ)を怪我で引退に追い込むことも致しません。自分が馬主だったら、やっぱりミルコよりも川田騎手や武豊騎手を選びたくなります。


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