金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【年度代表馬問題】 競馬記者の皆さんにご意見!(再掲載)

2021-01-05 20:31:25 | 競馬

 1月3日の記事を見た方々から、たくさんの異論、あるいは賛同の声を頂きましたので、【年度代表馬問題】の記事を、もう一度、再掲載させて頂きます。競馬サークルの皆さん、特に競馬記者の皆さんの見識が試されるイベントが、この年度代表馬選定投票だと考えております。明日の投票で全てが決まります!

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 2020年の年度代表馬については、もうすぐ競馬サークル関係者、特に競馬記者の投票により決定されます。年度代表馬とは、プロ野球でいうところのMVP(最優秀選手)ですから、その年に獲得したGⅠタイトルの数やレース内容が、その判断材料になるようです。

 2020年は、無敗の三冠馬コントレイル、無敗の三冠牝馬デアリングタクト、史上初のGⅠ9勝馬アーモンドアイ、短距離GⅠ3勝グランアレグリア、夏冬の両グランプリ制覇クロノジェネシスなど、普段の年ならば、普通に年度代表馬に選ばれていた馬が、少なくとも5頭は居る年でした。

 ただ、昨年のジャパンカップで三冠馬3頭による激突が実現、この闘いを完勝したアーモンドアイに票が集まることが予想されており、前評判では、年度代表馬はアーモンドアイで決まりと言われています。

 しかし、敢えて私は異論を唱えたいと思います。まず、第1に「3歳クラシックの意義」についてです。競馬はブラッドスポーツと呼ばれていますが、時代から時代へ、競馬をサステナブルに繋いでいくために存在するのが、同世代による選別戦である3歳クラシックです。特に、スピード戦、スピードの持続力戦、消耗戦など、異なる条件で、しかも1回限りの機会を、すべてクリアするスーパーホースを『三冠馬』として讃えてきたのは、これが競馬界の未来に、重要な血脈として残る可能性が大きいことから。同じGⅠ3勝でも、何度も挑戦できる古馬GⅠと、クラシック三冠は同列に論じるべきではありません

 第2に、直接対決の結果を評価する場合は、その条件をよく吟味する必要がある点です。今回は、三冠馬3頭が対決したジャパンカップの結果が重視されていますが、ここで負けたコントレイルとデアリングタクトは、初の古馬との闘いでした。これは、あのディープインパクトやシンボリルドルフでさえも、初の古馬戦は敗れた事実があるように、3歳馬にとっては大きなハードルと言えます。急に対戦相手のレベルが上がった場合に、淀みないペースや激しい競り合いに対応できずに、戸惑う面が出るのが初の古馬戦だからです。しかし、直後の2戦目では、ディープインパクトも、シンボリルドルフも、またディープスカイも、初戦で負けた同じ相手に雪辱を果たしています。コントレイルとデアリングタクトには、その雪辱のチャンスすら与えられていません。ここは、慎重に吟味すべき要素だと考えます。

 ここで、過去のアメリカの事例を紹介いたします。アメリカでは1977年にシアトルスルーという三冠馬が、1978年にはアファームドという三冠馬が誕生しました。1978年には、この三冠馬同士の直接対決が2度行われましたが、2度ともに1年先輩の三冠馬であるシアトルスルーが完勝しました。しかし、1978年の年度代表馬には、1978年の3歳クラシック三冠馬であるアファームドが選出されました。これは、アメリカの競馬記者たちが、3歳クラシック体系の意義を正しく理解していたからだと言われています

 

 私は、2020年の年度代表馬には、無敗の三冠馬コントレイルこそが相応しいと確信しています。私の主張が少数派であることは理解していますが、ただ単純に「1回限りのドリームレースの勝者」を年度代表馬に選ぶのであれば、見識者による投票などせずに、ファン投票で決める方がよほど判りやすいと思います。

 それでも、直接対決の意義が一番大きいと主張される記者の方々には、「それならば、安田記念でアーモンドアイに完勝した、グランアレグリアこそが年度代表馬に相応しいのでは?」と問いたいと思います。グランアレグリアもマイル・短距離GⅠ3勝馬ですし、あのアーモンドアイを力でねじ伏せた実績を、一番上に評価すべきと思います。

 2020年の年度代表馬選定投票は、日本の競馬記者の見識が問われるイベントであると、私は考えています。


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【競馬】 中山金杯(GⅢ)と京都金杯(GⅢ)!

2021-01-05 06:40:09 | 競馬

 今週中にも、1都3県に緊急事態宣言が発出される見込となってきましたが、2021年も、日本競馬が順調に開催されることを祈念したいと思います。無事な開催が続くことを祈りながら、まずは2つの金杯で、ドカッと大きな初夢を見ることに致しましょう!

 私は、今年も、コントレイルと矢作芳人調教師に、自分の夢を懸けていきたいと思っているので、金杯でも、その所縁の馬や騎手に注目したいと思っています。

 まずは、中山金杯。中山芝2000mですが、年末までのAコースからCコースに替わります。馬場の重さに変化はないものの、荒れた内側がかなり解消されるますし、年末年始の天気が良かったことから、それほど重い馬場の巧拙を問う必要はないと。そこで軸馬には、⑪ディープボンド⑥カデナの2頭を指名。闘ってきた相手のレベルが違いますし、何と言っても、前田幸治氏・前田晋二氏の兄弟が馬主の2頭です。馬券は、この2頭からの全頭流し、三連複15点 ⑪⑥⇒①②③④⑤⑦⑧⑨⑩⑫⑬⑭⑮⑯⑰ で

 

 そして、中京で開催される京都金杯。例年どおりの京都1600mならば、リゲルS上位馬を中心視するのが鉄則。リゲルSを勝ったシュリが人気を集めていますが、今年は中京開催なので、自分は、中京での実績、左回りでの実績を重視したいと思います。そこで中心視するのは、前走に左回りのキャピタルSを勝った④ピースワンパラディ。中京実績も十分です。また何と言っても、福永騎手ですから。相手には、トリプルエース、⑮サトノアーサー、①ケイアイノーテック、⑩シュリ、⑧レッドガランの5頭馬券は、④ピースワンパラディ頭固定の三連単20点 ④⇒⑯⑮①⑩⑧⇒⑯⑮①⑩⑧ 

 

それでは皆様、今年も良い金運に恵まれますように、お祈り致しております!


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