金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【プロ野球】 プロ野球史上最高のサブマリン 山田久志!

2021-01-15 06:58:09 | プロ野球/MLB

 昨日は、NHKーBSで放送された「ウイルスによる哺乳類の進化の過程」話を披露しましたが、同じく、NHKーBSで三連休中に放送された番組「レジェンドの目撃者 サブマリン山田久志」は面白かった

 自分は、山田久志投手の全盛期をすべて目撃している年代なので、この人の現役時代の凄さは今さら説明を受けなくても理解しているつもりです。しかし、この天才投手が、なぜ野球の指導者には向かなかったのかも、伺い知れる内容だったので、特にご紹介をしておきます。

 山田久志投手は、イチロー同様、野球の天才であり、努力の天才。そして、次々と結果を出すことで、プロ野球の頂きに、立つべくして立ったレジェンドであります。一方で、自分と同レベル、あるいは近いレベルの超一流選手以外に関心が薄く、典型的なお山の大将タイプ。その他大勢の選手たちのレベルを引き上げる指導力が乏しいのは、この関心の薄さ故。その他大勢の選手に対しては、フルパワーを使わなくても簡単に抑えることができた天才投手であるが故、彼らが少しでも進歩するためのポイントについては、全く知見がなかったのでしょう。

 一方で、1971年の日本シリーズ第3戦で、王貞治にサヨナラホームランを打たれたあとは、徹底的にセットポジションでの弱点を克服していく。また、山口高志という史上最速投手が同チームに出現したことにより、シンカーという必殺武器を、手段を選ばずガムシャラにモノにして、エースの地位を不動にしていく。このように、とんでもないレベルのライバルが現れると、とにかく自らに変革を課して、新たな進化を遂げていく。天才がどうすれば、レベルアップするかは判るが、凡人のレベルアップには関心がない。これが山田久志であります。

 同世代の中では、故 星野仙一氏が最も指導者として成功しましたが、プレイヤーとして天下に名を轟かせて、満天の夜空に輝いたのは、間違いなく山田久志投手だったと思います。


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