王将戦七番勝負第1局は、1日目から76手も進む大激戦になりましたが、序盤構想から優位に立った渡辺明王将が、そのままリードを広げて完勝いたしました。永瀬王座にとっては、初の二日制のタイトル戦。後手番ということもあり、ペースを掴むためには有効なトレーニングになったのではないでしょうか?
ところで、ここ2年間、ワタクシめは、将棋界の天下取り合戦の様子について、棋士を戦国時代の武将に例えて、お伝えしてきました。名人・竜王の2大タイトルを占めた豊島竜王については、天下布武を唱えた織田信長に、そして豊島竜王の天下取りを阻止すべく立ち塞がる渡辺名人については、戦国最強の呼び声が高い武田信玄に、また、新進気鋭の天才棋士 藤井聡太二冠については、のちの天下人である徳川家康に、それぞれを例えて、将棋戦国時代を劇画的にお伝えして参りました。
ところで、四強の一角、永瀬王座については?
そう、まだ例える武将を決めておりません。2018年、2019年、2020年と、年々急激に力を付けて、のし上がってきただけに、天下統一を実現した羽柴秀吉か。あるいは、今回の王将戦での闘い方次第で、戦国最強の武田信玄のライバル、越後の虎 上杉謙信か。
この七番勝負が終了した段階で、永瀬王座用の「戦国武将」を決定したいと思います。