金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【GⅠレース展望】 阪神3000mの菊花賞は、本格的ステイヤーの舞台!

2021-10-22 07:16:53 | 競馬

 日曜日に開催される、3歳牡馬三冠最後のGⅠ菊花賞今年は、今までの京都3000mではなく、阪神3000mで行われます。先週も、京都2000mと阪神2000mとの違いをテーマに考察いたしましたが、予想したとおり、最後の坂の要因もあって、差しが決まるレース展開になりました。

 京都3000mは外回りコースですから、ラストの直線は長く、かつ坂のないコースとなります。一方、阪神3000mは内回りコースですから、ラストの直線は短く、かつ坂がポイントになるコースです。

 この違いは、京都3000mの場合は、ラストの長い直線を意識して、直線に入ってから仕掛けるケースが多いため、長距離であっても、スローの瞬発力勝負になることもあります。もちろん、ロングスパートをかける馬がいて、スピードの持続力勝負になるケースもありますが、これはその時の出走馬の組み合わせ次第となります。

 一方の阪神3000mでは短い直線に入る前、場合によっては3コーナー過ぎからロングスパートをかける展開になりやすく、しかも最後に坂があるため、後方からの差しが決まりやすいいや過去の阪神大賞典を見る限り、スローの瞬発力勝負もあり得るとおっしゃる方もいると思いますが、GⅡでは緩い展開になっても、GⅠの舞台では、すべての参加者がギリギリの勝負をかけてきますので、消耗戦になる可能性が極めて高くなります

 

 さて、消耗戦になることを前提として、どの馬を中心視すべきか?

 私は、実は今年の3歳牡馬クラシックで、皐月賞の時も、ダービーの時も、本命にはステラヴェローチェを指名しておりました。したがって、自然ならば菊花賞もステラヴェローチェを中心に据えることになります。

 ただ、皐月賞とダービーで、この馬を本命にしたのは、あの時点で、この世代のレースで最もレベルが高かったのが朝日杯FSで、その上位入線馬であるというのが理由でした。朝日杯の勝ち馬のグラナディアガーズは、その後、NHKマイルCでも惜しい3着に入り、そのNHKマイルCの勝ち馬シュネルマイスターが、その後、毎日王冠で古馬も完勝しているため、この見方自体は正しかったと思っていますが、私は、あの阪神FSで2着に入ったステラヴェローチェの本質はマイラー、あるいは1800~2000mまでが得意分野の馬だと考えています。それでもステラヴェローチェは、脚を溜めるだけ溜めて、ラストの瞬発力勝負に持ち込んで、長距離レースに対応しようとするでしょうが、他に本質的なステイヤーがいる場合、逆転を許す可能性があります

 日曜日までに、今回の菊花賞に本格的かつ本質的なステイヤーが存在するか否か、検証をしてみたいと。その上で、ステラヴェローチェを本命に据えるかどうかを決めたいと思います。

 ちなみに、今のところ怖い存在は、京都新聞杯の勝ち馬レッドジェネシスと、オークスの3着馬、牝馬のハギノピリナ、であります。しかし、ハギノピリナは出走が叶いませんでしたので、レッドジェネシスが本物かどうかが、今回のポイントになると思います。


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