金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【将棋 A級順位戦】 藤井聡太五冠のA級順位戦が開幕!! その結果は!?

2022-06-23 05:32:56 | 将棋

 いよいよ、藤井聡太五冠のA級順位戦が開幕いたしました。ご存知のとおり、A級順位戦とは、将棋界のトップ棋士10名によるリーグ戦であり、このリーグ戦を1位で勝ち抜いた棋士が、渡辺明名人への挑戦権を得ることになります。

 

 すでに、今年度のリーグ戦はスタートしていますが、タイトル戦で忙しい藤井聡太五冠は、ようやく6月22日(水)に、佐藤康光九段=日本将棋連盟 会長との第1局を迎えることになりました。会場は、新設されたばかりの『名古屋将棋対局場』。東京将棋会館、関西将棋会館に続く、日本将棋連盟が運営する3番目の正規の対局場であります。

 

 さて第1局の結果ですが、先手番の藤井聡太五冠が101手で快勝。戦型は、後手番の佐藤康光九段が振り飛車を選択し、後手向かい飛車とその対抗形になりました。何だか懐かしの20世紀の将棋を見るようで、その分、藤井聡太五冠には経験の少ない世界。一方の佐藤康光九段は、かつてブイブイ言わせた戦型へと引き込んだと言えると思います。

 昼食のあとは、それぞれの自陣を固い守りで囲い込む展開で、一瞬、千日手かも‥と心配しましたが、夕食後になって、いよいよ藤井聡太五冠から攻撃の狼煙が上がり、後手陣の守り駒を1枚1枚剥がしていく展開に。終盤にかけては、慎重な手順とともに相手を追込み、ミスのない寄せで快勝。両者ガップリ四つの大相撲ではありましたが、ラストは大横綱の寄り切りのような圧勝劇に見えました。

 

 『名古屋将棋対局場』は、中部地区を本拠地とする藤井聡太五冠にとっては『ホーム球場』であり、スポンサーであるトヨタ自動車からの心強いサポートにより実現したもの。

 愛知県の英雄でもある藤井聡太五冠。この対局場の開設によって、当面の間、本拠地を動く必要はなくなりました。生活面での、ご家族の支援も引続き受けられますので、万難を排して、A級順位戦での第1位を実現していって欲しいと思います。

 

 さて次局は、6月28日(火)29日(水)の王位戦七番勝負第1局で、かつての天敵、豊島将之九段との対局となります。愛知県犬山市の「ホテルインディゴ犬山有楽苑」で行われます。同時並行で行われている棋聖戦とも、日程が詰まる闘いになりますので、藤井聡太五冠の過密スケジュールの対応力も試される七番勝負になります。そのあたりにも注目して参りましょう!


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