将棋の世界も新年度入り。そしていよいよ、4月5日(水)6日(木)に、東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」にて、注目の名人戦七番勝負がスタート致します。渡辺明名人の4連覇なるか、あるいは藤井聡太六冠が七冠を達成するのか?
名人戦に先だって行われた棋王戦五番勝負では、藤井聡太竜王が3勝1敗で制しましたが、第3局では、絶対的な強さを誇る藤井聡太竜王の先手番を、後手番の渡辺明名人が見事打ち破ることに成功。藤井聡太竜王を相手に、少ないチャンスを着実に勝利に結びつけるコツのようなものを得た手応えがあった様子。また、棋王戦と並行して行われていた、藤井聡太王将と羽生善治九段との王将戦七番勝負についても、先手番で2勝した羽生九段の戦い方を詳細に研究したことは間違いありません。
天下無双状態の藤井聡太六冠に対して、壁になれる現役棋士は数少なく、特に現時点では、やはり渡辺明名人しかおりません。4月1日(土)に行われた棋聖戦の挑戦者決定トーナメントでも、羽生善治永世七冠を相手に完勝したように、今の状態はキレッキレに絞り切れています。この名人戦七番勝負で、藤井聡太六冠の怒涛の勢いを止めてくれることを、ワタクシ個人としては期待しております。
第二十世永世名人に相応しい棋士は、渡辺明しかおりません。
自分はそう信じております。