昨日は、マイナポータルを利用したパスポートの更新申請のお話をいたしました。
マイナンバーカードとスマホがあれば、あの面倒くさかったパスポート更新申請を、自宅に居ながら10分もかからずに完了。本当に便利な世の中になったものです。不幸にも、今や人気ガタ落ちになってしまった河野太郎元大臣には、少なくともワタクシからは大いなる感謝の意を表明致したいと存じます。
ところで、このマイナンバーカードの便利な利用方法として、国内で最も普及しているのが、「e-Tax」による確定申告手続であります。「e-Tax」によって、いちいち確定申告書を手書きして、うやうやしく税務署に書留郵便で送る必要はなくなりました。また、以前は必要だった「源泉徴収票」の添付、あるいは「医療費控除用の領収書」添付なども省けることになりました。確定申告の作業負荷を減らすために、マイナンバーカード発行を申請した人は数多いと思います。
実は、ワタクシ事でいうと、この確定申告手続にまだ「e-Tax」は使っておりません。
あれだけ「マイナンバーカードは便利!」と叫んでいたのになぜ使わない!と、不思議に思われるかもしれませんが、ワタクシなりの理由がございます。
というのは、ワタクシの確定申告手続はけっこう複雑なのであります。まず、複数の事業所から給与を貰っていること。それから、公的年金・企業年金・個人年金と、どれも少額ながら3か所から年金受給があること。さらには、その年によって「株式給付による退職所得」があったり、また今後のことではありますが、どこかで「1円ストックオプションの権利行使による雑所得」の発生があること。
いわゆるシンプルな確定申告であれば、「e-Taxで、ちゃちゃっと入力⇒自動計算」で済ますのが合理的なのでありますが、少し込み入った「雑所得」込みの確定申告になると、そもそもの税制(毎年それなりに変更点があります)を正しく理解した上で、税額の計算根拠を細かく追っていかないと、取られる税金に対する「腹落ち感」が得られないのであります。
まぁ、納得した上で納税したいという「ワタクシの性分」が「e-Tax」による自動計算を許さないということ。
もう少し年齢を重ねて、シンプルな年金受給者の身分になった時には、「e-Tax」を使い始めるつもりであります。