110年も前に沈没したタイタニック号を見に行く観光用の潜水艇から、連絡が途絶えて5日が経ちました。
当然ながら、何かしらのアクシデントが発生したため、連絡が途絶えたのでしょうが、5名の乗客と乗員が中に閉じ込められたまま、酸素が無くなるまで救助を待っている状態だったとしたら・・。
ワタクシなどは、閉所恐怖症のため、待っている間に、最初に気が狂ってしまい、「直ちに外へ出せ!」と叫びまくって、同乗しているクルーに迷惑をかけることになると思います。もちろん、海底4000mでは水圧が尋常でないため、中からドアを開けることは不可能であり、中で出来ることは、なるべく騒がずに、酸素の消費量を減らすことしかありません。
そうこうしているうちに、限度の96時間が過ぎて、全員窒息で亡くなるのであれば、ラストの数日間は、壮絶な地獄絵図になっているでしょう。乗客・乗員の方々のことを考えるだけで、胸が潰れるような思いであります。
ところで、捜索5日目の直近情報だと、アメリカの沿岸警備隊の発表では、タイタニック号の沈没地点から500mのところに、潜水艇の一部と思われる破片が幾つか発見されたとのこと。併せて「乗客・乗員全員は亡くなっていると思われる」という見解も出しました。
もし、これが事実であれば、「アクシデント」とは海底4000m近くで、何かをトリガーにして、潜水艇が水圧に押し潰されて崩壊した可能性が大きいということ。これはこれで、大惨事であり、大変な悲劇なのでありますが、中にいた乗客・乗員はほぼ即死状態であり、前述のような壮絶な地獄の苦しみを経験する時間はなかったことになります。
もしそうであるならば、何だか少しだけ「救い」がある気が致します。
恐らく、乗客・乗員は、何が起きたかも、分からないままに亡くなったことになりますから。