金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【2歳戦回顧】 11月9日~10日

2024-11-10 16:00:46 | 競馬

 

 土曜日は東京2R芝1600mを勝ったミスターメロディ産駒の牝馬ツインピークス。後方待機で脚を溜めます。逃げたダイユウボンバーの前半3ハロンのラップは35秒5とスローの流れに。直線に入るとまず、2番手からルーラーシップ産駒トーケンサワーが先頭に立って、そのまま粘り込みに入ります。残り100mのところで、外からリオンディーズ産駒スペードギニーと大外からツインピークスの2頭が猛然と迫り、ゴール手前で交わし、ツインピークスがクビ差前に出て勝利。良の勝ちタイムは1分34秒7。2着スペードギニーからクビ差の3着がトーケンサワー

 勝ったツインピークスは、ラスト3ハロンが33秒3という鬼脚で勝利究極の切れ味を見せてくれました。ミスターメロディ産駒ですから、もう少し短いところが合っていく気がしますが、マイルまでならば大丈夫そう。2歳牝馬重賞路線で楽しみな存在になると思います。

 

 福島3R芝1200mを勝ったディスクリートキャット産駒タマモブラウンタイ。好スタートからマイペースの逃げへ。前半3ハロンのラップは34秒6と平均ペース。直線に入ると、タマモブラウンタイがスピードを加速、後続を突き放してそのまま1馬身3/4差をつけて快勝。良の勝ちタイムは1分10秒2。2着には、3番手の内から伸びてきたスクリーンヒーロー産駒テーオーシュターデ、1馬身差の3着には、3番手の外から差してきたシルバーステート産駒ペタルブランシュ

 

 東京3R芝2000mを勝ったキズナ産駒リアンベーレ。4番手追走で脚を溜めます。逃げたクエンカの前半1000mのラップは1分3秒2とスローの展開に。直線に入るとまず、2番手からピコシーが先頭に立ちますが、その内側からリアンベーレ、外側からはウインブライト産駒フクノブルーレイクが前を交わして競り合いに。ゴール手前で内のリアンベーレが1/2馬身抜け出して勝利。良の勝ちタイムは2分2秒5。2着フクノブルーレイクから2馬身差の3着には、7番手から差してきたリオンディーズ産駒ディーズゴールド

 

 京都3R芝2000mを勝ったウートンバセット産駒パーティハーン。好スタートから2番手追走、そして早め先頭に立って逃げる形に。前半1000mのラップは1分2秒7とスローの流れに。直線に入ると、パーティハーンがスピードを加速、後続を突き放します。そのまま5馬身差をつけて圧勝。良の勝ちタイムは2分1秒0。2着には、4番手から差してきたキタサンブラックキタサンハナビラ、クビ差の3着には2番手から粘り切ったロードカナロア産駒ロードステイタス

 勝ったパーティハーンは段違いの強さで完勝。2000m前後の重賞路線でも活躍できそう。新馬戦では、あのヤマニンブークリエにクビ差2着でしたので、パーティハーンのこの勝利によって、ヤマニンブークリエの評価も一段上がりました

 

 京都4Rダート1800m新馬を勝ったサンダースノー産駒ナルカミ。好スタートからマイペースの逃げへ。前半1000mのラップは1分2秒6とスローな流れに。直線に入ると、ナルカミがスピードを加速、後続を突き放してそのまま大差で圧勝。ダート良の勝ちタイムは1分51秒2。2着には、3番手から差してきたナダル産駒プリンセッサ、6馬身差の3着には4番手からモズアスコット産駒ミライヘノカギ

 勝ったナルカミの勝ち時計1分51秒2は、この時期の2歳戦としては破格のタイムとんでもない怪物が出現しました。馬主はゴドルフィンで、サンダースノー×ディープインパクトという血統を考えれば、来春はドバイから米国ケンタッキーダービーを狙える器でありましょう。鞍上の坂井瑠星騎手も手応えを十分に感じたことと思います。

 

 福島5R芝2000m新馬を勝ったサトノクラウン産駒の牝馬ピリカサンライズ。6番手追走で脚を溜めます。逃げたレジーナシルバルムの前半1000mのラップは1分3秒4とかなりのスローペースに。直線に入るとまず、馬場の中央からレイデオロ産駒シャンソンドールが先頭に立ちます。これを追いかけてピリカサンライズが差を詰めて、ゴールではハナ差前に出て勝利。良の勝ちタイムは2分4秒7。2着シャンソンドールから2馬身1/2差の3着には、2番手からサトノアラジン産駒エリーナストーム

 

 東京5R芝1800m新馬を勝ったシルバーステート産駒カザンラク。好スタートからマイペースの逃げへ。前半1000mのラップは1分2秒1とややスローのペースに上手く落とします。直線に入ると、カザンラクがスピードを加速、後続を突き放します。そのまま1馬身1/2差をつけて快勝。良の勝ちタイムは1分48秒4。2着には、後方から追い込んできたフィエールマン産駒デビューフライト、1/2馬身差の3着には、5番手から差してきたモーリス産駒オルグジェシダ

 勝ったカザンラクは、自らペースを作って、長い直線を上り33秒8でまとめて後続を完封抜群のレースセンスを見せてくれました。このレースセンスがあれば、2歳3歳の重賞路線で大きな仕事が出来る気がいたします。

 

 京都5R芝1600m新馬を勝ったエピファネイア産駒ミニトランザット。好スタートからマイペースの逃げへ。前半3ハロンのラップは35秒8と上手くスローに落とします。直線に入ると、ミニトランザットがスピードを加速、2番手からエピファネイア産駒タイセイフィオーレも必死に追いかけます。この2頭が後続を突き離したまま、ミニトランザットがタイセイフィオーレに1/2馬身差をつけて勝利。良の勝ちタイムは1分35秒5。2着タイセイフィオーレから6馬身差の3着には、3番手からシュヴァルグラン産駒マサハヤモーブ

 

 東京6R芝1600m新馬牝馬限定を勝ったドレフォン産駒ルージュナリッシュ。好スタートからマイペースの逃げへ。前半3ハロンのラップは36秒6とかなりのスローペースに。直線に入ると、ルージュナリッシュがスピードを加速、後続を突き放します。そのまま1馬身差をつけて快勝。良の勝ちタイムは1分35秒0。2着には3番手からロードカナロア産駒ジョイフルニュース、1馬身差の3着には、6番手から差してきたレイデオロ産駒アーラグラシア

 

 東京9Rダート1400mオキザリス賞(2歳1勝クラス)を勝ったナダル産駒の牝馬プロミストジーン。中団後方待機で脚を溜めます。逃げたハリーケーンの前半3ハロンのラップは36秒2と平均ペースに。直線に入るとまず、2番手からイントゥミスチーフ産駒ポールセンが先頭に立ち、3番手からプリザベーショ二スト産駒ユウトザユウトが追いすがります。それを大外からプロミストジーンがまとめて差し切って1馬身1/2差をつけて快勝。ダート良の勝ちタイムは1分25秒1。2着にはポールセン、クビ差3着にユウトザユウト

 勝ったプロミストジーンは、ダート短距離の2歳牝馬路線のトップに立ちました。それにしても、土曜日だけで新種牡馬ナダルは2歳ダート戦2勝ファーストシーズンサイヤーランキング争いで、ダートだけでトップを取ってしまうかもしれません。

 

 日曜日は東京1Rダート1400mを勝ったジャスタウェイ産駒フォースミラクル。好スタートから3番手追走へ。逃げたフォーウィールドライブ産駒ジュリスタの前半3ハロンのラップは35秒4と流れるペースに。直線に入ると、ジュリスタが逃げ粘りますが、残り300mのところでフォースミラクルが交わして先頭に立ちます。そのまま後続を突き放して5馬身差の圧勝。ダート良の勝ちタイムは1分25秒6。2着には、最後方から追い込んできたルヴァンスレーヴ産駒キャストロププ、2馬身差の3着には逃げたジュリスタ

 

 福島2R芝2000mを勝ったビーチパトロール産駒ジェットブレード。好スタートからマイペースの逃げへ。前半1000mのラップは1分1秒2と平均ペースに。直線に入ると、ジェットブレードがスピードを加速、後続を突き放します。馬場の中央からリアルスティール産駒クレプスクルムが迫りますが、これをクビ差に抑えて勝利。良の勝ちタイムは2分3秒4。2着クレプスクルムから1馬身1/4差の3着には、中団待機からマクリ気味に前進したエイシンフラッシュ産駒ビップリアム

 

 東京2R芝1800mを勝ったエピファネイア産駒ソードマスター。好スタートからマイペースの逃げへ。前半1000mのラップは1分4秒1と超スローの流れに。直線に入ると、ソードマスターの内からレッドファルクス産駒ソナタンが並びかけてきて競り合いに。しかし、ソードマスターが突き放して1馬身差で快勝。良の勝ちタイムは1分50秒6。2着ソナタンから1馬身1/4差の3着には、6番手から差してきたエピファネイア産駒二ヴルヘイム

 

 京都2Rダート1800mを勝ったタピット産駒チムニートップス。好スタートから3番手追走へ。逃げたサンライズアレスの前半1000mのラップは1分1秒7と平均ペース。4コーナー手前で、まずはタワーオブロンドン産駒タマモジャスミンが先頭に立ちますが、直線に入るとすぐに、チムニートップスとレイデオロ産駒メイケイレインの2頭が、併せ馬状態のまま抜け出します。長い競り合いの末、チムニートップスが1/2馬身前に出て勝利。ダート良の勝ちタイムは1分53秒4。2着メイケイレインから大差の3着にはタマモジャスミン

 

 東京3R芝1400m牝馬限定を勝ったサートゥルナーリア産駒ラブリーガール。後方待機で脚を溜めます。逃げたロッピスの前半3ハロンのラップは35秒3とスローの流れに。直線に入ると、伸びあぐねる先行勢を横目に、大外からラブリーガールが鮮やかに抜け出します。そのまま後続に1馬身1/2差をつけて完勝。良の勝ちタイムは1分22秒3。2着には、6番手から差してきたストロングリターン産駒プリンセスロロ、3/4馬身差の3着には、7番手から追い込んできたオルフェーヴル産駒ハーフェン

 

 京都3R芝1400m牝馬限定を勝ったモーリス産駒アドマイヤズーム。好スタートから2番手追走へ。逃げたエスペシャリーの前半3ハロンのラップは34秒0とやや速い流れに。直線に入ると、アドマイヤズームが早め先頭に立ち、後続を突き放します。そのまま3馬身差をつけて完勝。良の勝ちタイムは1分33秒9。2着には、5番手から差してきたエピファネイア産駒オールザレイジ、クビ差の3着には、6番手から追い込んだロードカナロア産駒ベルジュロネット

 

 東京5R芝1600m新馬を勝ったリアルスティール産駒の牝馬ティラトーレ。好スタートから2番手追走へ。逃げたロードカナロア産駒スターエンブレムの前半3ハロンのラップは36秒1とスローの流れに。直線に入ると、逃げ粘るスターエンブレムの横にティラトーレが並びかけ、激しい競り合いが続きます。残り200mを過ぎてティラトーレが抜け出して、そのまま3馬身差で完勝。良の勝ちタイムは1分35秒8。2着スターエンブレムから3馬身差の3着には、3番手からシャンハイボビー産駒ヤマニンパルフェ

 

 京都5R芝2000m新馬を勝ったキタサンブラック産駒エコロディクス。好スタートから2番手追走へ。逃げたエピファネイア産駒コジオスコの前半1000mのラップは1分2秒6とややスローの流れに。直線に入ると、エコロディスクが早め先頭に立ちます。後続を突き放して、そのまま3馬身1/2差をつけて完勝。良の勝ちタイムは2分0秒9。2着には、3番手から差してきたアルアイン産駒トロワヴァレー、2馬身1/2差の3着に逃げたコジオスコ

 勝ったエコロディアスは、大物感溢れるオーラあり。世代のキタサンブラック産駒としては、クロワデュノールが評判になっていますが、ワタクシはむしろこのエコロディクスの方がレースセンスが良い分、上位に思えます。いずれにしても次走も注目であります。

 

 福島9R芝1200m福島2歳ステークス(2歳オープンクラス)を勝ったリオンディーズ産駒ポッドベイダー。5番手追走で脚を溜めます。逃げたタワーオブロンドン産駒レイピアの前半3ハロンのラップは33秒9と流れる展開に。直線に入ると、逃げ粘るレイピアの外からポッドベイダーが抜け出して、そのまま後続に1馬身1/4差をつけて快勝。良の勝ちタイムは1分10秒7。2着には、10番手から追い込んできたビッグアーサー産駒ヴァージル、3/4馬身差の3着には逃げたレイピア

 

 京都9R芝2000m黄菊賞(2歳1勝クラス)を勝ったリオンディーズ産駒ミュージアムマイル。6番手追走で脚を溜めます。逃げたキタサンブラック産駒ヤマニンブークリエの前半1000mのラップは1分1秒7とゆったりしたペースに。直線に入ると、逃げ粘るヤマニンブークリエを追いかけて、ミュージアムマイルが猛然と迫り一気に交わします。そのまま3馬身差をつけて圧勝。良の勝ちタイムは2分0秒0。2着ヤマニンブークリエから2馬身差の3着には、2番手からゴールドシップ産駒コスモイシュタル

 勝ったミュージアムマイルは、未勝利戦に続いての圧勝劇。時に今回は素質馬が揃った黄菊賞ですから、この勝利の価値は高い。次走は暮れのホープフルSだと思いますが、有力馬の1頭としての参戦になります。

 2着のヤマニンブークリエは、今回は相手が強すぎただけ。次走が1勝クラスならば確勝レベルだと思います。

 

 


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【競馬】 エリザベス女王杯(GⅠ)と福島記念(GⅢ)!

2024-11-10 05:16:50 | 競馬

 まずは福島記念

 伝統のハンデ重賞ですが、やはり福島巧者を狙いたいです。

 本命には、54㎏の3歳牡馬⑯シリウスコルト。福島のラジオNIKKEI賞(GⅢ)2着の実績が光ります。相手には、まず7歳牝馬⑤クリノプレミアム。福島牝馬S(GⅢ)で2着と3着の実績あり。そして8歳騙馬の⑪ダンディズム。福島記念(GⅢ)2着と今年の七夕賞(GⅢ)4着の実績があります。

 馬券は、まずは本命⑯シリウスコルトの単勝。そしてシリウスコルトから⑤クリノプレミアムと⑪ダンディズムへのワイド2点 ⑯⇒⑤⑪

 

 

 そしてGⅠエリザベス女王杯

 皐月賞6着、ダービー5着の3歳牝馬⑦レガレイラが、秋華賞を自重して万全を期してエリザベス女王杯に参戦。しかも、鞍上がCルメール騎手とくれば、この馬に人気が集まるのは仕方のないところ。昨年の勝ち馬ブレイディヴェーグが3歳牝馬でありながら、同じく秋華賞を自重してCルメール騎手と共に、このレースを制した記憶が蘇りますので・・

 でも、昨年のブレイディヴェーグは、夏の上り馬でトンデモナイ勢いがありました。一方のレガレイラは、2歳暮れのホープフルS勝利以降、「大物評価が先行」している感が否めません。やはり、牝馬GⅠにとって最も大切なのは「成長トレンド」という勢いで、前走ローズS5着というのは脚を余したにしても頂けません。さらに過去10年、このレースを4歳牝馬が7回制している実績も大事で、3歳牝馬は2勝のみ。

 

 という訳で、狙いたいのは、サトノダイヤモンド産駒の4歳牝馬⑧シンリョクカ。2歳時に阪神JFでリバティアイランドの2着だったので、早熟イメージが強いですが、桜花賞6着オークス5着と着実に走る真面目な馬。3歳秋は骨っぽい相手と走って大きく負けていましたが、4歳春の中山牝馬Sでは惜しい3着、そして今夏の新潟記念で牡馬相手に重賞初制覇。しかも、600mと長い新潟直線を2番手から押し切るという勝負根性を見せてくれました。4歳になって確かな成長力を示しています。まさにエリザベス女王杯向きの4歳牝馬であります。

 相手には、前述の3歳牝馬⑦レガレイラと、Rムーア騎手を鞍上に迎えた5歳牝馬⑬サリエラの2頭。

 馬券は、まずは本命⑧シンリョクカの単勝。そしてシンリョクカから⑦レガレイラと⑬サリエラへのワイド2点 ⑧⇒⑦⑬

 

 


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