金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【感想】 ご結婚騒動‥。今後の活躍に大いに期待させて頂きます‼

2021-11-04 07:12:38 | 雑感

 ようやく一連のご結婚騒動が収束して、マスコミの騒ぎも徐々に消えていくと思ったら、今度は配偶者の方の司法試験の結果で大騒ぎが続いていますが、一連の騒動で、私が興味を持ったポイントだけ、感想を申し上げておきます。

 

 感想は以下の一言。

「眞子さま(今は、眞子さん)は、本当に凄い。この女性は、これからどのような仕事に就かれても、必ずや大きな実績を残す、素晴らしい才能の持ち主。今後の活躍に大いに期待させて頂きます!」

 なお、配偶者の方や、配偶者の母親の方には全く興味がないので、コメントはありません。

 

 そもそも、眞子様は当時の天皇陛下の初孫として生まれ、場合によっては「女性天皇」に即位する可能性まであって、大きなプレッシャーの中で学業その他に励まれていたと思いますその後は、愛子様が誕生して、また妹の佳子様に世間の関心が移るに従い、一人の女性として、自由に、思った通りに生きるために、様々な努力や勉学に勤しまれて、やがて、恋をして、親の反対や、世間からの厳しい反応にも、心折れることがなく、全てを寄り切って、自らの意志を貫き通されました

 この結婚自体が上手くいくかどうかなどの、小さいことはどうでも良くて、ここまでに示した行動力や、実現力というのは、生まれついての才覚がなければ出来ません。国連関係、あるいは学術関係のお仕事に就かれた場合でも、才能溢れる一人の女性として、抜群のリーダーシップを発揮されて、大きな実績を残していくと思います。眞子さんの将来の活躍に、一国民としても、大いに期待させて頂きます

 

 ここからは余談であります。むしろ心配なのは、この一連の騒動で、初動から全く対応力を示せなかったのが、ご実家である秋篠宮家。恐らく、周囲からは様々なご助言があったと思いますが、それを受け入れずに、自分流にやろうとして、結果、国民の想いも極端に二分させてしまうという、最悪の事態を招いてしまいました。

 秋篠宮家は、将来天皇家になるお立場です。もし、今の秋篠宮家に、皇室として必要な思慮深さや慎重さにやや欠けるところがあるとすれば、そのリスクが顕在化してしまったのが、本件の総括になると思います。


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【総選挙を振り返って】 自公連立のピンチを止めた、甘利落選!

2021-11-03 04:50:32 | 金融マーケット

 総選挙の結果をまとめると、①与党で絶対安定多数確保(政権継続の承認)、②自民党が単独過半数確保も議席減少③立憲民主党は野党共闘によっても改選前議席確保できず⇒党首・幹事長の辞任④維新の会の躍進⑤甘利幹事長が小選挙区で落選⇒幹事長辞任、の5点。

 上記の①②④は、選挙前の想定どおり。一方で、③は内容面から見ても、自民 対 立民で激戦だった小選挙区は多かったので、最後はギリギリのところで負けた選挙区が多かっただけ。むしろ、野党共闘は、自民・公明両党にとっては大きな脅威になっていたことは事実だと思います。

 それが顕在化したのが、⑤を象徴とする、自民党大物議員の落選の数々。特に⑤の甘利幹事長は、岸田総理を自民党の総裁選で勝利させた立役者で、岸田政権の屋台骨にあたる人物。この人が幹事長ポストから外れてしまうのは、大きな痛手になることは明らか。なお、甘利幹事長の小選挙区落選については、もう少し深いところにも「震源」を求めることが出来ます。

 

 もともと、菅前政権時代の二階幹事長は、公明党とのパイプ役として、長きにわたり自公連立の要として機能していました。二階さんと公明党が親密だった裏には、両方ともに、中国との関係があります。二階さんは自民党きっての中国親派。また、公明党も中国上層部とのパイプが広く深いため、直近の米国による中国強硬策には距離を置く立場

 しかし、岸田新政権は、米国バイデン政権との関係を重視して、二階幹事長を外して、対中国でも保守的な立場を取る甘利氏を幹事長に据えました。この結果、長年蜜月だった公明党と自民党との関係にも、クールな風が吹き始めた。実際、公明党による選挙協力をフルに受けられた選挙区と、甘利さんのように、公明党との距離感を残したままの選挙区では、野党共闘でスクラムを組んだ立憲民主党候補に、足下をすくわれるケースが続出したのが今回。

 

 今回の総選挙の総括としては、やはり、今の自民党にとって、公明党の協力なしには、与党絶対安定多数はもちろんこと、単独過半数の維持も相当に難しいことを認識させられたこと。この1点が重いと。結果として、対中国への各方面の対応についても、バイデン政権が眉を顰めるほど、「腰が引けたもの」になっていくと思います。


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【竜王戦 第3局を振り返って】 豊島竜王へ贈る言葉‥

2021-11-02 07:18:02 | 将棋

 将棋の竜王戦第3局は、10月30日(土)31日(日)に福島県いわき市の「雨情の宿 新つた」で行われて、先手番の藤井聡太三冠が93手で快勝。これで3連勝となり、竜王位獲得まであと1勝となりました。

 戦型は、角換わりの相早繰り銀となりました。この両者は、ここのところ、相掛かりが続いていましたが、過去2回しかない角換わりに。先に仕掛けたのは、豊島竜王。早繰り銀への対応に研究手を繰り出し、これに藤井三冠も引かずに応じる。2日目の昼食に入る前までは、形勢は全くの互角。しかし、昼食休憩後から、藤井三冠が意表を突くように、踏み込んだ手を連続で指したことから形勢が傾き始め、そのまま最後まで、スキのない手順で押し切る快勝譜となりました。

 

 ところで、ここで思い出すのが2008年の竜王戦渡辺明竜王(当時)と羽生善治名人(当時)との七番勝負。第1局から第3局まで羽生名人が3連勝となり、渡辺竜王は全く、自分らしさを見せることが出来ないまま、追い詰められてしまいました。特に、第3局では、傷心のあまり、終局後の深夜に宿を去って、夜行列車で会場から逃げるように帰京する始末

 この様子に、渡辺竜王の奥さま、漫画家の伊奈めぐみさんが、ご自身のBlog内で、そんな夫に対して贈った画像と言葉がこれ!

 

 漫画「スラムダンク」での有名なシーン、安西先生の「あきらめたら、そこで試合終了ですよ‥」という言葉。

 これをきっかけに、渡辺竜王は3連敗後の4連勝を遂げて、見事、初代永世竜王に輝きました。特に、カド番の第4局は、羽生名人の勝利がほぼ確定的だった終盤、そのまま羽生名人が勝ち筋を進めていくと、何と最後の最後に「打ち歩詰め」となり、渡辺竜王による土壇場の大逆転劇が起こりました。まさに、最後の最後まで、「絶対に諦めない!」という渡辺竜王の強い意志が引き寄せた勝利でした。

 

 今の豊島竜王には、この安西先生の言葉を、そっくりそのまま、贈りたいと思います。


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【GⅠ回顧】 天皇賞秋・スワンS・アルテミスS

2021-11-01 07:12:29 | 競馬

 まずは土曜日の阪神スワンS勝ったのは、ディープインパクト産駒ダノンファンタジー中団追走から、直線では、馬場の中央を選択して、そのままこの馬の伸び脚に賭けた川田騎手の好騎乗でした。馬は、その期待に応えて豪快に伸びて快勝。ダノンファンタジーにとっては、阪神内回り1400mというのは、最適な舞台なのだと思います。これで重賞は6勝目

 2着は、勝ち馬と同じ位置から、仕掛けを少し遅らせて鋭く伸びてきた、ディープインパクト産駒サウンドキアラ。例年通りの京都外回り1400mであれば、この馬が差し切っていたと思います。本番では、むしろ2着馬の方が怖い気が致します。

 3着は逃げ粘ったキングカメハメハ産駒ホウオウアマゾン、4着はハナ差で3歳牡馬のモーリス産駒ルークズネスト。この2頭はマイルは少し長すぎるので、暮れの阪神Cで再度狙い目だと思います。

 

 次は府中のアルテミスS勝ったのは、エピファネイア産駒サークルオブライフ後方待機から、直線では豪快によく伸びて、3番手から先に抜け出したドゥラメンテ産駒ベルクレスタと、2番手から抜け出していたエピファネイア産駒シゲルイワイザケを差し切って勝利

 例年のような突出した実績馬がいないこともあり、混戦模様ではありましたが、勝ったサークルオブライフは、マイルだけではなく、より長い舞台でも力を出せそうな勝ち方で、将来が楽しみな牝馬が出てきたとの印象。2着3着馬は、スローペースだったレース展開にも助けられているので、次は慎重に見極める必要あり。

 人気馬は、後ろから行った馬が多かったですが、今回はスローペースで前残り。彼女らの今後も、あらためて見直した方が良さそうで、今回の凡走はいったん参考外で。

 

 そして、今年度の最強馬決定戦となった天皇賞秋勝ったのは、エピファネイア産駒の3歳牡馬エフフォーリア好スタートから、前々のポジションを確保して6番手。逃げたカイザーミノルのペースはややスロー。それを見越したルメール騎手のグランアレグリアが2番手の位置へ。1番人気の福永騎手のコントレイルは、エフフォーリアのすぐ後ろの位置を確保して、エフフォーリアが前に進出すれば、そのあとを付いていける位置の9番手

 直線に入ると、坂を登る前にグランアレグリアが先頭に立って、そのまま押し切る態勢に入ると、その外からエフフォーリアが進出、そしてその外からコントレイルが出てきて、3頭による叩き合いに。グランアレグリアは2番手にいた分、ラスト3ハロンの上りが33秒8、これを差し切ったエフフォーリアの上りが33秒2、そしてエフフォーリアを追走したコントレイルが33秒0

 勝ったのは、絶好の位置から伸びて勝ち切ったエフフォーリア。2着は、最速の上りを見せたコントレイル、3着はグランアレグリア。この1着2着3着は、3頭の位置取りが異なれば、全て着順が変わってしまうかもしれないくらいのギリギリに競った内容だったと思います。

 いずれにしても、コントレイルも、グランアレグリアも、あと1戦で引退となりますので、これからの日本競馬界を牽引するのは、3歳牡馬エフフォーリアということになります。次は有馬記念になるようですが、来春はドバイも、また来秋は欧州遠征も、などと夢が広がります。ぜひに更なる飛躍を期待したいと思います。

 

 なお、勝利した横山武史騎手に一言だけ。レース後の「ガッツポーズ」は頂けません。万が一、馬が躓いて怪我でもしたら大変です。レース後も、しっかり両手で手綱を持って、厩務員さんに引いて貰うまでは、責任を持って馬の安全を考えた「馬優先主義」の騎乗をお願いします。お父さんのマネかもしれませんが、ちょっと目立ちますよ。


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