アートインプレッション

株式会社アートインプレッションは、美術展の企画を主な業務としている会社です。

『星への歩み』 録音現場のご紹介

2011-04-07 10:36:53 | 陶酔のパリ・モンマルトル
影絵芝居再現映像制作、録音現場のご紹介!!
『星への歩み』編


前回に引き続き、今日はいよいよ影絵芝居再現映像制作のための録音現場をご紹介いたします!
録音当日は、東京芸術大学音楽学部音楽環境創造科の西岡龍彦教授による采配のもと、たくさんのプロの演奏家と録音技術の方にご協力いただき、にぎやかな現場となりました。
まずは『星への歩み』の録音の様子です。



録音調整室の様子。
画面奥が音楽環境創造科の亀川徹先生。画面手前は音楽環境創造科修士課程の田野倉宏向さん。


演奏が行われるスタジオの裏には「録音調整室」という部屋があり、複雑な機材が置かれています。スタジオで収録された音楽は、マイク・ケーブルを通してこの「録音調整室」に送られ、パソコン上で調整できるようになるのです。
上の写真に映っているパソコン画面には、こうして読み取られた音源が波の形で表され、音量などが細かく調節出来るようになっています。


 
収録中の録音調整室。
左:画面左より、田野倉宏向さん、亀川徹先生、西岡龍彦先生、弊社スタッフ木村はるか、弊社代表市川飛砂
右:画面手前より、亀川徹先生、西岡龍彦先生、永井和子先生、木村はるか


録音作業中は調整室に取り付けられたマイクを通してスタジオの演奏者と会話をすることが出来ます。先生方も時折身を乗り出しては指示にあたられていました。
一曲一曲丁寧に録音しつつ、全曲収録されているか確認をするのも大切な作業の一つです。


そしてスタジオはどのようになっていたかというと・・・

スタジオ内の様子
左:画面左より、声楽科博士課程の勝見巴さん、同科修士課程のキム・ヒョンイさん、同科博士課程の谷地畝晶子さん。
右:画面左より、声楽科の永井和子先生、西岡龍彦先生、勝見巴さん


今回の録音のために、3名の声楽科の学生さんが本領を発揮して下さっていました!
録音の合間には声楽科教授の永井和子先生みずからのご指導が入り、影絵芝居のシーンに合わせて微妙に表現方法を変えたり、ピアノとの調整を行ったりと、念入りな修正が行われます。
皆さんほがらかな人柄なのですが、一度歌い始めるとその迫力はさすが。
指導が一回入っただけで素人目にも進化してしまう様子に驚かされてしまいました。

こうして録音した音楽は、録音技術の亀川先生の手によってさらに細かく整えられていきます。
ストーリーに合わせて音の響き方を変えたり、音量を微妙に調整したりと、緻密な作業を繰り返して下さいました。

音源はというと・・・


実は展覧会より一足早く弊社ホームページに一部アップしてしまいました!!
沢山のプロの方々にご協力頂いたおかげで、大変素晴しい仕上がりになっています。
先生方、並びに関係者の方々、本当にどうもありがとうございました!
皆さんも是非楽しんで下さいませ.

リンク・アドレスは下記の通りです↓↓
影絵芝居『星への歩み』より「漁師たち」詳細ページ http://www.artimpression.co.jp/phot-up/phot-22-07.html


次回は影絵芝居『聖アントワーヌの誘惑』の録音現場をご紹介いたします!


*写真提供:富田了平(東京芸術大学大学院芸術環境創造領域)


影絵芝居再現映像制作過程のご紹介

2011-04-07 10:32:47 | 陶酔のパリ・モンマルトル
影絵芝居再現映像制作過程のご紹介!!

今日からは、いよいよ「陶酔のパリ・モンマルトル1880-1910」展の大きな見所である、影絵芝居『聖アントワーヌの誘惑』『星への歩み』の再現映像の制作過程をご紹介します!


画面左: 影絵芝居アルバム『聖アントワーヌの誘惑』より「光の都」、楽譜ページ
     影絵芝居アルバム『聖アントワーヌの誘惑』より「光の都」、イラストページ
デザイン: アンリ・リヴィエール
(c)ADAGP, Paris&SPDA, Tokyo, 2011


上の画像、「シャ・ノワール」の常連客だったアンリ・リヴィエールが影絵芝居のために制作した楽譜本です。
表紙をめくると、ご覧のように影絵芝居のシーンを描いたイラストがあり、その左隣にイラストのための楽譜が掲載されています。
再現映像制作にあたり、まずはこのイラストと楽譜を1枚1枚、パソコンに取り込んでいくところから始まりました。

また、楽譜本を見ただけでは絵と音楽がどのように合わさっていたのか、すぐにイメージすることが出来ません。
イラスト画像をパソコンに取り込んだあと、今度は楽譜に記載されている音符を取り込んで、映像をより具体的にイメージするためのサンプル音源を作る作業が待っていました。
ご参考までに実際にシンセサイザーに読み込んだ音源をアップしたサイトのリンク先を記載しますね。
↓↓
[VOON] page10

こうして少しずつ準備を重ねた後、いよいよプロの演奏者による録音作業に入るのです。
その映像は次回、ご紹介いたします!