アートインプレッション

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国立エルミタージュ美術館所蔵 皇帝の愛したガラス 出品作品2

2011-06-21 16:55:36 | 皇帝の愛したガラス
出品作品紹介!!



前回に引き続き出品作品のご紹介です。
下の写真は何でしょう~か?



こちらは、単なるパレットではありません!


よ~く見て頂くと・・・



人の顔が見えるの分かりますか?


さらによ~く見ると・・・



これは、ミッレフィオーリという技法で作られた作品なんです。
パレット自体の大きさは最も長い場所で34.5センチ。
よって、作品一つ一つの大きさは、0.3~3.0センチほどなので、どれだけ精巧なものか
想像して頂けますか?
細い色ガラス棒を組み合わせて溶着して、引き延ばしで切っていくと、
断面に模様がでてくるというもの。
いわゆるは、ガラス版金太郎あめ!

よくこんなに細かい作業をしていたなぁ・・と仰天です。
と同時に、当時の職人さんはどれだけ時間をかけて作り出していたのだろうと、その仕事ぶりを
想像してしまいます。

このような作品には肖像画や名所風景が描かれる事が多かったそうですが、
今回の出品作品には、ヒゲをたくわえた男性を見る事が出来ます。
イタリアの優れた政治家で、イタリア統一に一役買った人。

北海道立近代美術館では展示に拡大鏡も備えてありますので、
じ~っくりとご覧になってみてください。

また、次会場の庭園美術館では、この作品にちなんで、
イベント行われます。
その名も「キャンディーでミッレフィオーリ」
庭園内で金太郎あめの実演を見ながら、この作品の技法ミッレフィオーリの技術解説をうけれるそうです。
日時:8月6日(土)11:00~ 14:00~
(詳しくは庭園美術館HPをご覧下さい→http://www.teien-art-museum.ne.jp/index.html
ちょうど夏休み
ご家族でお出かけください!

<出品作品>
小さなガラス棒の束27個、1本の長い棒、68枚の見本の円形小片を載せたパレット
ヴェネツィア、ジョヴァンニ・バチスタとジャコモ・フランキーニ
1845-1862年


国立エルミタージュ美術館所蔵 皇帝の愛したガラス
北海道立近代美術館 2011年6月9日~7月3日 開催中
東京都庭園美術館  2011年6月14日~9月25日
岡山県立美術館   2011年10月1日~11月6日


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