☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

月光浴びて

2009-10-05 00:20:42 | 徒然

10月3日は中秋の名月。十五夜だ。
恒例の観月会に伏見の観月橋東の宇治川河畔に向かう。
いつもとは反対側の広い河原が広がっている場所で
中秋の名月の「お月見」をしようと先月決めておいた。
  
2,3日降り続いた雨に
「夕方にはあがって!」と祈っていたが
何と朝から晴れている。
4時を過ぎると西空には雲を茜に染めて
真っ赤な夕日が大きく輝きだした。
夕日を眺めながらいく。
月の出の時刻は4時半ごろとか。
もう上っているのだろうか。

    虫の音と「昭和」の香る秋の歌調べ合わせて月を待つなり
 
河原にはススキや花が飾られていた。
もう皆集まっている。
「月は東に日は西に、、、」文字通り深紅の夕日が
西の山の端に下りていく。
「月出てるよ!!」「あそこあそこ!!」
日が沈むと東の空に丸い月がうっすらと姿を現した。
だんだん黄色が濃くなっていく。
今日の月はもう上っているせいか赤くはない。
まさに名月だ!何とも美しい。
十五夜ではあるけれど月齢は14・3で今日は満月ではない。
でもほぼまん丸に見える。
気持ちよく素晴らしい月だ。
 
「月が出たからお団子食べよう!」
観月会パーフェクト参加の1年生のMちゃんが言って
「お月見団子」タイムが始まる。
地方によって月見団子も違うという「月見団子談義」しながら
京風のこしあんをまぶしたお団子を頂く。
優しくほのかに甘い。
ご当地の名物というみたらし団子も。
こちらもとても美味しい。
 
気持ちよい風が吹き過ぎる。
川のせせらぎが心地よい。
月の光を浴びながらいい時間が流れて行く。

まさに「虫時雨」。
いろいろな虫がいい声で次々に鳴きだしている。
葦原とススキが混ざっている。
月の光を浴びまだ自然がたくさん残る宇治川沿いを歩きながら
時々中秋の名月を見上げる。

今夜は御香宮の宵宮。
いろいろな花笠や女みこし、子供みこしも出ていた。
せっかくだからとまず、みんなで本殿にお参り。
境内には夜店がいっぱい。
お祭り情緒を味わいながらぶらぶら。
高い木々の間から見える「月」もまた格別だ。
御香宮のお祭りは初めてだ。
京の祭というより大阪の天神祭の香りがちょっとした。

予約したお店で美味しいものをつつきあい
いろんな話に花が咲き
清々しい中秋の名月の夜は更けていった。

そして今夜は十六夜の満月。
雲ひとつないまだ水色の空に大きな見事な満月が浮かぶ。
やまぶき色に輝いて月光を振りまいている。
夕暮れ時、車で月を見ながらその辺りを廻った。
満月はだんだん明るく高く上っていく。
夕べとはまたちょっと味わいが違う。
月の光が降ってくる。
 
  「月々に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月」

2日に渡る素晴らしい「月光浴」。
贅沢な味わい深い時間・・・

                                                                 


コメント
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