☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

神無月のうた・・・2009

2009-11-03 00:27:27 | 風歌

神無月も美しい月の光とともに過ぎた。
吹き過ぎる風のように詠った神無月のうた。

 
  虫の音と昭和の香る秋の歌調べ合わせて月を待つなり

聞こえて来る様々な虫の声に合わせるように
秋の歌が口をついて出てくる。
何故か秋の歌は昭和の香りがする。
心和らぐ月待ち時・・・

  
 「また明日」声重なりて茜空駆けてゆく子の明日が光る
  
秋の夕ぐれの光景は昔も今も変わらない。
子どもたちの明日に続く日々がきっといい日であるように・・・

 
 一音に込める命の箏を聴く脈打つ響き波をおこして

麻植美弥子さんの十七弦の「拓」と題したリサイタルに行った。
十七弦は大正10年に宮城道雄が西洋音楽や楽器に触発されて
邦楽合奏の低音域を受け持つ楽器として考案したもの。
十七弦を独奏楽器として自在に演奏し
また新たな可能性を拓こうとする麻植さんの
一音にかける気迫とその素敵な演奏に魅せられて・・・

 
 吹き過ぎる風の音霊草紅葉揺られて我に何を伝えむ

ひとり風に吹かれながら心を鎮めて風の声を聴いていると、
大切な何かが風の乗って伝わってくるような気がして・・・

                      

コメント
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