☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

雪が降っている・・・

2011-02-15 00:15:51 | 夢話

 しんしんと雪が降っている
 午後に降る雪は今年初めてだ

 しんしんと降る雪を眺めていたら
 三好達治の「雪」を思い出した

 太郎を眠らせ 太郎の屋根に雪降り積む
 次郎を眠らせ 次郎の屋根に雪降り積む

 はじめに「しんしんと」がついていると思っていたが
    思い違いのよう
 きっと太郎と次郎の屋根に降り積む雪は
 「しんしんと」したにおいを幼い私に残したのだろう

 清めの雪
 雪景色を見ると心持が真っ白になる

 雪の中を歩いていると
 いつもの景色が一変して
 何処を歩いているのかわからなくなる
 一瞬遠い世界にただ一人来てしまったような・・・
 ふと立ち止まって
 辺りを見回してしまう瞬間があるのも「いとをかし」だ

 雪と言えば、清少納言の枕草子の雪の場面も思い出す
 しみじみと降る雪を器に盛って
 梅の一枝を挿し
 月明かりにそれを見ながら歌詠みをする
 なんともの風情であること・・・

 地球も
 自分の身の内も
 浄化の雪ですっかりと洗い落としたいもの
   新しい明日に向かって

   雪がしんしんと降っている・・・                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   

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