京の街は晩秋の色が濃くなり哀愁が漂う
秋の個展が終わった
ギャラリーには連日たくさんの方が・・・
ご案内した人ももちろんたくさん来て頂いたが
全く知らない人が200人から300人くらい来場してくださった
通りすがりの人も中国の団体さん以外そんない多くないのだが
アメリカ、メキシコ、フランス、モロッコ等々外国の方も含め
家族や仲間を待たせてまで入って来て下さった人がたくさんいた
とにかく展示した作品のエネルギーが強かったのだ
リビングに飾っている小品の花たちが日に日に
力強く輝きだしたのは感じていたが
(少し前のブログにも書いた)
作品群が持つエネルギーがいつも以上に多くの人を
引き寄せたとしか言いようが無い
人の流れが変わったのかとギャラリーのオーナーに
聞いたら普段はほとんど入ってくる人はいないと言う
(A新聞に展覧会案内が掲載されたことも多少はあるだろうが
地元新聞等に大きく扱われることは以前からよくあるし)
搬入前日にアトリエから大きな作品をリビングに運び入れたとき
作者である家人も私もあまりにも各作品の色が輝いて
光を放ちエネルギーに満ち溢れているのに
とにかくビックリした
描き終えて展示していたときはそれほどにも感じなかったのだが・・・
地元を初め日本各地で展覧会を開いた当初から
「描いた絵から出るエネルギー」のことは
知る人ぞ知る人たちに様々に言われてきた
「色が変わっていく」とか「放射するエネルギーがすごい」とか・・・
我々はそれに乗ることはなく作家本人は返ってそれを
否定もしないが「良し」ともせず自分の道を歩んできた
21世紀に入り「青」を貴重とする絵を追求し始めてからは
そうしたことは少なくなっていたのだが・・・
作品展示が思うようにできたら「展覧会は半分成功した」と毎回思う
展示プランは前もってあえてほとんど考えない
会場を見、会場のそのときの気の流れ等を感じ
作品のそれぞれをどのように配置すれば
作品同士が呼応し合い美しい気の流れを引き起こし
清浄な「空間」を創り出すことができるか
できれば瞬時に感じとり短い時間で設定していく
それが私の毎回の大きな仕事
(それでもギャラリーのオーナーさんたちには搬入・展示が「早い」
と言われる)
今回はエネルギーの迫力に圧倒された分苦心したが
われながらとても上手くいった
2年ぶりの油彩の新作展
「ゆらぎ」がテーマの展覧会はとてもとてもの高評価で
多くの人に満足してもらえたようだ
2歳の男の子が案内状をずっと持って放さずいろんな方向から
眺めて日を過ごしていたとか
お気に入りの絵の前でずっと見ていた動かなかった女の子がいたり
(なかなかの渋い趣味だったが)
知人のHPからとんでたまたまうちのHPで案内状の絵を
見て引き付けられたとかで
群馬県からそれをメインに車旅できた人とか・・・
ちょっと美術館状態になった展覧会
多くの人に見てもらい喜んでもらい賛辞を受けた絵たち
今はより落ち着いて力強くも優しく穏やかな光を放っている
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