金木犀の香りがあたりに漂う
甘くちょっとすっぱいような
どこか郷愁を誘う香り・・・
10月だと言うのに「月下美人」が咲いた
今年4度目 一輪開いた
日没が早いせいか いつもより早く開き始めた
夏に比べ芳醇な濃い香りがする
10月のちょっと冷たい大気の中で
華やかな気品がまた一段と美しい
後5輪つぼみがついている
だいぶ大きくなったけど 咲いてくれるかしら
もう秋だから無理はしなくていいよ
「あきらめ」ということについてちょっと考えている・・・
「あきらめ」について、友人が話題にしたのはまだ暑い暑い真夏の頃だ
「現代人はあきらめることができないから 生きにくいのではないか」
「あきらめたら終わってしまうと言う強迫観念があるのでは・・・」
「農業等をしていると、異常気象とか自然の驚異とか人知のどうしても及ばないことに
常々遭遇するし・・・」
「昔の人たちはそうした日常に中であきらめることが自然に身についていたんでは・・・」
等々、話は盛り上がったが、「だからどうだ」というところまで至ったかは覚えていない
「日本人はあきらめるのが上手な民族だ」と子どもの頃
良い意味でも悪い意味でも言われていた気がする
「でもうちの両親はあきらめを知らない人たちだ・・・」
と思ったことを覚えている
と思ったことを覚えている
そんな話をその時友人にした
「どんな職業についていたの?」「二人ともとても熱心な教育者!」
「それは無理だわ・・・教育者はあくまでも
あきらめたらだめだから・・・」
あきらめたらだめだから・・・」
「障害児者教育とかもやっていたし・・・
今も続けているともいえるしな・・・」
今も続けているともいえるしな・・・」
かく言う私も充分「あきらめの悪い人」に育った
あきらめることを「良し」とせずいろいろなものに立ち向かい
諸々と闘い自分とも闘ってきた
そんな時を随分過ごしてきたように思う・・・
「あきらめ」るということは
「大いなるものにゆだねてみる」こと
(我をすてて一歩はなれて)
「切り替える・新しい方向性を見てみる」こと
(固執せず固定化しないで)
「じっくり待って成り行きをながめる」ということ・・・
(あせらず時を見つめて)
金木犀のほのかな香りに包まれながら
秋の気づきに心揺らしている・・・
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