どこの医師会でもできることかどうかは知らないが、二十年ほど前医師会の理事をしていた頃、今から思えば凄いと言うか素晴らしいことがあった。
某A先生、古くからの会員で行事出席者中最高齢のことが多く時々乾杯の音頭を取っておられた。実年齢と身体的脳力的な年齢には個体差が大きいけれどほとんどの仕事で八十代後半の現役は難しいように思われる。
どこからどんな情報があったか、ある時医師会の理事会でA先生にもう診療は無理ではないかという議題が上がった。事故が起こる前にとゆうことで引退勧告をすることになった。実際に伝達に行く先生には中々気の重い仕事だったとは思うが、お辞めいただく事ができた。現実には患者数は何分の一かに減っていたのだが、正しい判断だったと思う。
菅元首相は、良い判断をされた。引き際の分からない人には引退勧告をするのが政治家の務めだと申し上げたい。