駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

鳩の試練

2009年11月26日 | 町医者診言
 母の愛は深すぎて、時に見境いが付かなくなる。
 まあ、現段階では事実はまだ霧の中、どこまでどれが真実か不明なのだが、鳩山首相が母親から何億円という庶民感覚ではとんでもない金額を借りて?いたのが事実なら、しかも本人が何もご存じないとしたら、これは三重の意味で問題である。
 銀の匙をくわえて生まれることが、還暦を過ぎてなお世間知らずということになるのか。
 秘書がと責任転嫁しないのなら、人を見る目のなさを晒すわけで、いずれにしろ任に能わずということになるのか。
 綸言汗の如しと前首相を非難してきたのだが、鳩の言葉はブーメランのごとく自らへの刃となるのか。
 果たしてこの個人の危機を克服し、まとまりのない群雄割拠の閣僚を統率できるか、鳩の試練は今ここにある。まさに鼎の軽重を問われているわけだが、それは個人の危機に留まらない。花を買い来て妻と親しむわけにはいかんのだ。
コメント
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