駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

糸魚川から西東

2009年11月02日 | 
 糸魚川から静岡への大地溝帯で文化も西東に分ける趣向の番組をちらっとテレビで見た。どこから東どこから西は以前にも書いたが、境目がどこか論争はともかく東西の文化の違いには興味を持っている。育ったのは西の圏内だが、東京に長く住んだので東の感覚も分かるつもりだ。東京は全国から人が集まっているから、ごちゃまぜのようだが、やはり江戸気質と信越東北の影があるので、東の文化と感ずる。詳しい考察は専門家に任すとして、東西を旅する者にはこ東西文化のグラデーションが面白い。
 確か、信長のことだったと思うが、京の有名な料理人が調理を命じられて最初都風の薄味で出したところ、なんだこれはと悪評だったので濃い味で作り直したところ旨い旨い流石と褒められて、内心やっぱり田舎者だと笑ったという話を読んだことがある。田舎者の私にはあんまり気持ちの良い話ではない。
 これほどではないが似たような経験はある。懐が深く雅な京都の街に、微かな底意地の悪さというか屈折した矜持を感ずることがある。そうしたことは稀で殆どが感じ良い接客なのだが、タクシーなどで**ホテルと行き先を告げても何の返事もなく動き出すのが八条口に停まっていたりするがある。思わずMKタクシーはどこかと捜すと駅前から閉め出されている。こうした対応は世界的な観光の都に相応しくないと思う。大分話がずれたのだが、つい最近京都で無口タクシーに首を傾げたので書いてみた。たまたまかも知れないが、当地ではまず経験しないことなので京風かななどと思ってしまう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする