駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

東風吹いて、馬の首

2014年02月07日 | 趣味

                   

 東風が吹いて、春を思わせた陽気が引っ込んだ朝の冷気の中、梅が咲いている。小さくくっきりとした花が梅の木の枝に並んでいる。華やかさはないが品がある。

 先日写真撮影が趣味の知人と飲食する機会があった。Oさんは天文写真が得意で星雲の写真を見せてくれた。まさか素人(殆どプロ)に馬の首星雲が撮影できるとは思っていなかったので、見事な写真に驚いてしまった。真夜中に起き出して、三十分ほど走り町外れの山道に車を止めて機材を揃え、山頂を目指す準備をしていたら、「もしもし」。と職務質問に会ってしまいましたよ。と苦笑いをしていた。道具を担いで更に山道を小一時間登ると撮影場所に着くそうだ。「怖くないですか?」。「いいえ、ちっとも」。と言う話で、時々周りでがさがさと音がすることはあるそうだ。それに上には上が居るというか、先客が居ることもあるそうだ。

 女性にはまず居ないのだが、こういう深みに嵌まったおじさんは多い。顔みしりの挨拶程度では全く普通のおじさんで、こうした内なる広く深い世界をお持ちなのはわからないのだが、気を許して話し出せば凄い人たちがたくさん居る。尤も、残念ながら奥方の支持を受けているかは定かでないというか心許なく、ちょっと同病相憐れむ気持ちも湧く。

  

コメント
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