駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

人生至る所に青山あり

2015年06月09日 | 世界

                 

 梅雨に入り鬱陶しい日が続いている。気温が低めなのは良いが湿度が高く爽快とはゆかない。別天地を求めてかミミズがアスファルトの道に飛び出している。なんだか元気がない、長旅で疲れたのだろうか。これでは鳥の餌になってしまいそうだ。

 患者さんも天気予報を見ており、明日は雨だから今日来たなどという人が居る。しかし雨が続けば観念して雨でも来られるので、梅雨時は雨でもさほど患者数は落ちない。

 昨日ちらっとではあるが東南アジアで頑張る女性社長(昼飯配達業?)の番組を見た。なかなかの人だと思った。果たして上手くゆくかどうか分からないが、日本の外へ出て一旗揚げようと力を尽くす人を評価尊敬する。別に一旗揚げなくても、別天地で生きてゆこうとする人生きている人には敬意を払いたい。

 五月の連休でハノイに行き、ハノイで店を出しておられる男性(宝石店)と女性(ベトナム喫茶店)に会った。男性は四十代女性は三十代と見た。どちらも巧みにベトナム語を操り、現地従業員を使っておられた。これは凄い。多少語学の才能があっても、現地語がスムースに話せるようになるには四、五年はかかるだろう。それは、現地に腰を据え根を張っておられる証左でたいした肝っ玉と思った。

 日本が一番などと書いてある記事をよく見かける。またそう言う人がいる。しかし、だからといって内向きになって、こんなに便利で安全清潔な国はないなどと言っていると、地盤沈下が起きてくる。気が付くと治安も怪しくなり、ぎすぎすした社会になりかねない。外にも目をやり外に出て行く勇気がなければ、浮かび続けることは出来ないのではないか。それに、どちらが良いとかここが一番などというのはひ弱い浅いものの見方と思う。話題としては面白く意味があっても、凝り固まった自己満足は明るく豊かな明日に繋がるまい。俺の方が偉いなどと詰まらぬ威張り合いははた迷惑なばかりだ。

 そういえばフィリピンに行ったF氏は元気にしているだろうか。ブログを閉じた彼女達は元気にしておられるだろうか。

コメント
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