駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

また台風が上陸する

2018年09月03日 | 小考

 

 今朝はちょっと涼しいのだが、雨空で医院に着いた時には降り出していた。台風23号の影響だろう。相手が人間ならいい加減にしてくれと抗議したり、避けたりすることもできようが、自然が相手では百が一に備えるしかない。万が一なら備えるよりも祈った方が効率的だろう。

 先を見通すのは難しく正確な予想はできないのだが、大まかな確率は分かる事象も多いのでそれに従った備えを選択するのが賢明だ。唯、人間はどうしても自分や自分の家族には最善を求めがちなので、過大な要求をしてしまう。正確な数字は知らないが、倍の安全には十倍の費用や手間が掛かるとしたもので、隣町が十億ならうちには十五億などという考え方だと総花的で結局どこも不十分になりかねない。地震予知に対する考え方も、ここにきて随分冷静科学的になったのは良いが、今まで科学を装った話に使われた費用に対する反省が不十分に見える。

 費用対効果を冷静に考えるように国民を指導するのが政治家の仕事のはずだが、策略と敵愾心の塊のような政治家が活躍し過ぎる、政治家は国民の鏡像と言われるが、そうでもないと思う。自己主張の強い人は少なく、無関心なだけで、きちんと説明すれば理解して譲る人は多いのではないか。敵を作り損得を強調する俺が私がと声が大きい人物を等身大に見直す眼力を付けたい。

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