駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

波打つ世の中

2023年04月06日 | 小考

          

 

 海岸に行くと海が絶え間なく波打っているのが見える。日常生活ではさほど意識にしないが、様々な事柄が絶え間なく波打ち変化している。じっとしているように見えても、直線的に増減しているように見えても細かい振動というか波がある。毎朝血圧を測り体重を測定しているが、同じ数値のことは殆んどない、上がり下がりを繰り返している。毎日の変化を巨視的に見ると何か月かの長い周期で変動している。

 人間の感覚では周期が長いと捉えにくくなる。年単位だと多くの人がほぼ正確に捉えられるが、十年単位となると分かりにくくなる。百年単位では普通の人には分からない。

 中年以降になると時代の曲がり角などと言うようになるが、曲がっている最中には中々正確には波の動きは分からない。しかし今が時代の曲がり角なのは間違いないと思う。自分の存在しない先のことを考えても仕方がないようでも、ウクライナ戦争は一体どうなるだろう日本経済は丈夫だろうかと気になってしまう。

 人間のしでかすことは実は変えられないようでも変えられる。政治家は選挙になると票獲得目当てで目先の変わったことを持ち出すが、今だけ金だけ自分だけを選ぶと禍根を残す。

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