統一地方選挙が終わった。なんだか変わりないようで、そうでもない結果が出た。私はどの党の選挙対策委員でも政治評論家でもないので一体何がどうということはわからないが相も変わらずの中に、微かな軋みを感じる。
診療も十年一日ではなるまいと感じ、考えている。もはや最前線の現役ではなく消えゆく老兵ではあるが、これでいいとは思えない部分がある。日本人は変化を嫌うのにいつの間にか変化を受け入れてしまう。今やどの医院にも保険証にとって代わるマイナンバー登録機器が設置され、お持ちでしたらお願いしますと唯々諾々と登録が始まっている。登録するとどうなるか問う人もなく、どうなるかよく考えている医師も少ない。なし崩しに流れを起こすまでは時間が掛かるが、同調者が増えれば赤だか黄色だか青だか一気呵成に染まってゆく、日本の風景である。