駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

巡り来るお盆

2008年08月13日 | 身辺記
 明日から3日間、お盆休みで休診だ。毎年、墓参りに田舎へ帰る。懐かしい駅に降り立つと、じりじり照りつける日差しの中に、いつも微かに秋の気配を感ずるのだが、今年はどうだろうか。
 両親は四半世紀前に亡くなってもう居ない。兄と妹が健在で、近況を報告し昔話をする。自分は縁あって、故郷に戻らず派遣された病院に居着き、そこで町医者となった。「おまえの、あなたの好きなようにすればよい」。と言ってくれた両親の言葉が背中を押したのは確かだ。本当にそう思って言ってくれたのはわかる。でも、ほんの少し寂しかったのだろうと、自分の子供達を独立させて、思う。
 毎年少しずつ兄も妹も年を取っていく、それにもう皆孫の居る年なので、何事もないわけではない。久しぶりに田舎の言葉を話しながら、まずまずかと思うのが常だ。
 まあ、女房にはやむを得ぬ?故郷で、夫の感慨がわからないようで、早く帰りたがるのは遺憾であるが、いかんともしがたい。 
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