今日は雨が上がり、青空が見える。記憶の三月初めより春めいている。インフルエンザもB型が流行ることもなく消退し、外来は込み合うこともなく平常に戻った。なんでもない有難さを感じる。これはある程度年を取らないと分からない感覚だ。
樹木稀林の一切なりゆきという本が売れているらしい。読んでいないのに感想を書くのはフライングかもしれないが映画やテレビで悠木千帆の頃から彼女を知っているから、そうかねと注釈を付けたくなる。なりゆき任せと聞いても長けた人だから考えてあると思う。つまりなりゆきで良いように下準備がしてあるのだ。成り行きを許容できるような心が用意してあるのだ。行き当たりばったりとは違う。だから早とちりのお嬢さんや小母さんが真似をすると怪我をしますよとト書きを付けたい。
行き当たりばったりのなりゆきでは代官山界隈の豪邸に住めませんよ。
それって蛇足よと肩口を突かれそうだ。