日産の代表取締役会長ゴーン氏が報酬過少申告の疑いで逮捕された。経済界に疎い私はえっまだ現役の会長だったのかと驚いた。もうとっくに、名誉院長のようなお飾りの看板会長かと思っていた。疑いと言っても内部告発だし、起訴されれば99.9%有罪の日本だからアウトになるだろう。
外人力に頼って改革したのに外人感覚に振り回されたというような論評が出そうだが、唯スキャンダルのように騒いで終わらせないで欲しい。学ぶことが多い事件と思う。
昔から分かっていることなのだが、権力の座に長過ぎると碌なことはない、権力は腐敗する。これには絶対が付いているくらいだから人間は何度も痛い目にあって来たわけだ。大統領や大企業の社長は四から八年、長くても十年を越えては駄目というのが大方の見方だろう。大統領は二期までという不文律は民主主義が命脈を保つアメリカの知恵と思う。権力を権力維持のために使いだしたらイエローカード、任期延長を図り始めたらレッドカードだ。惜しまれて去る、美しい引き際は優れた日本の感覚ではないだろうか。
内部告発は盾突くことに抵抗を感じる従順な日本人には実行しにくいと思われるが、司法取引によってやりやすくなったようだ。なんでも副作用があるので注視する必要があるが、うまく機能して権力を笠に着た不正が減ることを期待している。
個人的にうらみがあるわけではありませんが、日本の
企業文化やメンタルを無視して強引に大量の社員の首を切って路頭に迷う家庭をうみだして 何が経営の神様ですか。経営の腕は単純な人件費カットではないはずです。
日本のあちこちに自分たちに恨みを晴らしてほしいと
日本の検察に期待してしてエールを送っている人たちがいることでしょう。
学ぶことの多い事件と思っています。