九月に入って急に秋らしくなった。我々の年代は暑さ寒さも彼岸までが耳に残っているので、女房は夏物を仕舞わないでおいてくれるが、どんなもんだろう。正直、30C越えはもう結構。
女性には少ないが男には時々検査や服薬を勧めるといつ死んでもいいから嫌だと大見得を切る患者さんが居る。さすがに悟られた方は違うなとは思わない。そう息巻いているだけで、心底悟りの道を歩いておられるとは思えないからだ。じゃあ、どうして高血圧の薬は飲んでいるのとは言い返さない。直接の反撃は反攻を呼ぶことが多いからだ。大抵は怖いから嫌だからそう言って断ろうとしておられるだけなのだ。必ずうまくゆくとは限らないのだが、何回にも分けてゆっくりお勧めしている。
確かにすべての人はいつかは死ぬので、大見得を切られるのはいいが、実際には定期受診される患者さんは六十歳以上の人が多いからそれほど遠い先のことではないのだ。病気の苦しみを知らない男は結構居る。そして苦しみに後悔が付きまとうと一層辛いのもご存じないようだ。女性は八十の声を聴くと死ぬのはよいけれど苦しいのは嫌と言われる人が増えてくる。死んだことはないのでよくは分からないが、若い人からお年寄りまで何百人を看取って殆ど確信しているのは、心身ともに枯れると死はさほど苦しくないらしいことだ。だから枯れるまで生きられるようにお手伝いしましょうと検査や治療をお勧めしているのだが、不都合や不快から目を背けられる人が居る。確かに自覚症状もないのに、薬を飲んだりちょいと痛い検査を受けるのは嫌かもしれない。それをいつ死んでもいいからと大見得を切って断る患者さん、言葉の綾としても、医者の私には、たった一つの命を軽んじているように聞こえることがある。
心配しすぎも良くありません。
あれこれ、書き散らかしていますが、読んで頂き有り難うございます。
よい言葉を言ってくださいました
枯れるまで・・・
私は72歳のおばぁさんです
本当のところは
おばぁさんという自覚は無いのですが
世間から見ると 十分 おばぁさんらしい
今のところ 具合の悪いとところは ありませんが
健康診断は定期的に受けています
枯れるまで・・を 目標です
ありがとうございました