自宅では正常の血圧が診察室で測定すると高くなる人達がいる、所謂、白衣性高血圧や白衣現象なのだが(この二つは似ているが違う概念)、これは以外に多い。
統計を取ってはいないが白衣現象に白衣現象的な変化を加えれば通院中の高血圧患者の三、四人に一人くらいに認められる。収縮期血圧が家庭血圧に比べ四十も五十も上がる本格的な白衣現象の患者さんは十数人に一人程度だが、それでも毎日二三人受診される。「先生の白衣を見ると」などと感じの悪いことを言われるが、本当は前日から明日は受診日と夕方からドキドキしていると告白される。白衣・・・と言う命名はわかりやすさを狙ったものだろうが、受診・・・とか診察室・・・に変えて欲しいと思うこともある。なんだか白衣を着ている私が悪いように言われるからだ。
白衣現象が認められる患者さんの中には何年も通っておられ、儂はちっとも緊張していないのにと不快そうにされる方もおられる。確かに心持ちとしてはそうでも、自律神経は反応しているわけで、失礼ながら平常心が保てていない?。勿論、口に出しては言わず「変ですねえ」と申し上げている。
家庭血圧も診察室血圧も殆ど変わらす、一回目も二回目も殆ど変わらない人は半数いるだろうか?。こうした人達は神経が太いのか鈍いのか、いづれにしても物に動じにくい人達なのかも知れない。
さてザックジャパンだが、本番に弱かった。これは白衣性高血圧や白衣現象と似た現象なのだろうか。逆に本番になると強いコスタリカのようなティームはどうなんだろう。
果たしてこの連想がどの程度意味を持っているか、たぶん筑波や順天堂の体育学部で既に研究されていると思う。まだなら、早速やって戴きたい。
・・・・『 医者の着る白衣というのは、呪術 ある種の魔法の衣の趣きがある。初診で身を晒し 体の中身や既往症 両親の病歴死因 遺伝子まで 全てを曝け出すことに何一つ抵抗の無いのは、身に纏った白い布着れ一枚が拠り所となる。』 ・・・・・
http://plaza.rakuten.co.jp/camphorac/diary/201210050000/
白というのは唯一黒に対抗しうる力を持った色なのかも知れません。