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思わぬ大雪で各地で車の大渋滞や集落の孤立が起きた。集落の孤立は未だ続いている。かなり復旧作業が進んでいるようなので早く孤立が解消され、被災者が救済されることを願っている。
そう思いながら、不思議に感ずることが二つある。それは何十年ぶりの大雪という警報が一週間前から出ていたのに、備えが十分ではなかったのではないかという疑問と、大雪被害で政府の初動の遅れに対する批判に、菅官房長官が一生懸命やっているのに何を言うかと反論した空虚さだ。
時々は外れることはあっても、二十一世紀に入って天気予報は格段に精度を上げている。日本式に被害非難を避けようと気象庁はやや大袈裟に表現する傾向があり、又その裏を読んでそれほどではないだろうと反応する人も多く、折角の予想が額面通り受け取られない側面はあるのは残念では済まない問題だと思う。いずれにしても十分な備えがなかったのは確かだ。
菅官房長官の反論は一生懸命やっている者を非難するのは許されないという日本的な感覚に訴えたものなのだろうが、そうした感覚が受け入れられるのは時と場合で、危機管理に持ち込むのは筋違いで虚しい言い訳だ。
何でそうなるかというと、結局は危機管理を支える危機意識が足りないからだと思う。自分だけは大丈夫、何かあればお上が助けてくれるだろうという感覚が抜け切れていないのではないか。危機管理態勢を立て直した?らしいが、仏作って魂入らずで、危機意識が足りない。危機管理で一番大切なのは危機意識と申し上げたい。