駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

日本人の特技?

2021年09月20日 | 小考
                

 自分には七十年の記憶がある。思い返してみてもテレビ、新幹線、インターネット・・等相当な変化を指摘できるが震天動地の変化はなかったように思う。
 いつも不思議に思うのが幕末から明治に掛けての変化の大きさだ。どうやってたかだか数十年で廃藩置県天皇制という体制の変化に加え徒歩から鉄道・・という科学技術の急激な導入、つまり震天動地の変化を国を分裂させることなく成し遂げたのか不思議な気がする。
 同様に近くは太平洋戦争前後にたかだか数ヶ月で民主主義的な体制への極めてスムース?に移行できたのかも理解しがたい。
 確かなのはこれは日本人の特技らしいということだ。辿っていけばこの融通無碍というかご都合主義というか、急激な変化に対応できる能力には数百年否千年の歴史があるように思える。
 残念ながら歴史の知識は乏しく例証を上げて考察することはできないが、密かに良くも悪くもこれは日本人の異能力と考えている。おそらく既にこうしたことを考察した学者が居られると思うが、その成果が日本社会なかんづく政治経済に十分生かされていないように思う。
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国民の意向が生かせるか

2021年09月19日 | 政治経済
          

 自民党総裁選挙がメディアを席巻している。自民党総裁が首相になる状況なので国民への情報は必要なのだが、メデイアは行き過ぎの感じがある。確かに誰が良さそうという人選び争いはお祭り的要素があり面白いので、視聴率優先のメディアと名前を売りたい候補の思惑が一致して、現在の状況が生まれていると理解される。そうであれば、国民全体の意向というものが、この選挙に某かの影響を与えられるような報道をするのがジャーナリズムの仕事と申し上げたい。 
 各候補色々主張の違いはあるようだが、政治的には脱安倍脱長老が出来るかどうかが総裁選の肝で、有り体に言えば河野VS高市が実相なのだ。その行方の鍵を握るのが大変失礼ながら頼りない岸田さんという構図と見ている(PS:NHKの日曜討論を見て野田さんは肝っ玉が据わっている、高市さんは貓かぶりと感じた)。
 この自民党総裁戦の盛り上がりで霞んでいるのが立憲民主党で、一体何をしているんだろう。枝野さんは学級委員は出来ても首相は難しいという印象が拭えない。
 日本の政治家は世界というか地球の危機を分かっておられるだろうか、週間勝ち馬ばかり読んでいては、国民を救えないと声高に申し上げたい。
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天才に強敵現る

2021年09月18日 | 贔屓
             

 斉藤慎太郎八段が破竹の勢いの藤井聡太三冠に勝った。ゲレーロジュニアが45号ホームランを打って大谷翔平を抜いた。
 現在当たるところ敵なしの二人の天才藤井聡太と大谷翔平なのだが、神様の悪戯心か悪魔のやっかみか圧勝では詰まらないと強い競争相手を送り出してきたようだ。藤井三冠に勝てる棋士は数少ない。ひょっとすると斉藤慎太郎八段は豊島竜王に変わる強敵になるかもしれない。ゲレーロジュニアは体格がヘビー級で爆発的な力のある長距離バッターでこちらは大谷の本塁打王を阻む可能性がありそうだ。
 自分は升田大山、坂田藤沢、王長島、稲尾金田、釜本杉山・・から知っている世代なのだが、いつの時代にも手に汗を握らせる名勝負を展開する選手がでてくるものだ。その中でも藤井大谷は特別だと断言できる。
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喫茶店のない時代

2021年09月17日 | 世の中
             


 林哲夫さんの「喫茶店の時代」を読むと明治の終わりから昭和の終わりくらいまで喫茶店という場所があって、そこに集うあるいはたむろする人達が居たのがわかる。その中には文化人と呼んで良さそうな人達がおり、コーヒ一杯で何時間も沈思黙考したり駄弁ったり原稿を書いたり深夜に及べば喧嘩をしたりしていたらしい。そしてそこから波及的に様々な文芸が生まれた様子だ。
 私も学生だった昭和四十年代には行きつけの喫茶店があり、よくたむろしていた。何も生み出せなかったが出会いはあった。
 平成令和にはここに描かれているような夜な夜な文化人?がたむろして何時間も過ごす場所となる喫茶店は絶滅危惧種になったのではないかと思う。
 喫茶店のような人が直に会って話をしたり情報を交換したりする場所の減少とインターネットの普及は関係がありそうだ。こうした時間の過ごし方の変化が世の中をどのように変えたか、喫茶店のない時代の報告も必要な気がする。
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鮨を奢って貰ったくらいで

2021年09月16日 | 政治経済
           

 スシローと呼ばれる政治評論家が居られる。自分も含めて殆どの人は清廉潔白ではないしあちこちにちょい悪男と意地悪女が生息する世の中、贔屓肩入れも調味料の一つかもしれないが、スシロー先生がテレビで憚るのは甘味も過ぎると思う。
 庶民の口には入らないよほどの高級品だったとしても鮨を奢って貰ったくらいで安倍川端贔屓になるのものかね。どうもスシロー先生は自民党贔屓というわけではなく、河の小石はお嫌いの様子で厳しく当たる。つまり安倍川筋を防衛擁護される。政治評論家というより応援団に見えてしまう。しかもその応援は巧妙で、すぐには分からず後から効いてくるようになっている。
 気に入る気に入らないは分かりやすいが、一国の政治課題を全て好く好かんに落とし込むのはいかがなものか。尤も実際に好く好かんで動いているとしたら、政策を考え分析する頭脳はいい面の皮だ。
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