16日(水)は所用があったので、夕方から辺野古へ行き、埋め立て工事が何時まで行われているかを確認した。
午後5時15分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見ると、K9護岸にはランプウェイ台船が2隻、K8護岸には1隻が接岸して土砂の陸揚げを行っていた。K8護岸の台船(明神3号)は、作業が終わりかけていた。
ガット船は第八そうほう丸、第八高砂丸、國喜18、清明の4隻が停泊していた。土砂の積み替え作業は終了していた。
午後5時52分頃、豊原の高台から見ると、K8護岸での陸揚げは終了し、K9護岸から運ばれてきた土砂が②工区の3か所に投入されていた。
午後6時12分頃まで土砂投入が続けられているのを確認し、いったん豊原を離れて6時半頃に戻った時には終了していた。
この間、午前7時頃から埋め立て工事が開始されているのを確認してきた。多分、午後6時頃まで残業をしているだろうと思っていたが、やはりめいっぱい時間を使って工事を進めている。
K9護岸に接岸する台船を2隻に増やし、早出と残業で作業時間を拡大することで、土砂の陸揚げ、投入を加速している。
それに対応して、本部港塩川地区へのベルトコンベヤー導入、北岸壁の使用、安和の琉球セメント桟橋での土曜日の作業恒常化という形で、土砂の積み込みも加速している。
日本政府が辺野古側埋め立て工区の工事を加速する理由の一つは、来年2月の名護市長選挙、秋の県知事選挙に向けて、辺野古側の陸地化を見せつけることで、もはや辺野古は選挙の争点にならない、という宣伝をすることにあるだろう。
軟弱地盤の問題を回避するためにも、辺野古側の工事はここまで進んだ、もう後戻りはできない、と強調するはずだ。
それにどう対抗していくのか。南部の土砂問題が熱心に語られる一方で、今現に進められている北部の土砂を使用した埋め立てへの取り組みは、余りにも弱いのではないか。
4年前の名護市長選挙当時、まだK1護岸やK2護岸が建設されている段階だった。あれから3年4か月ほどで、工事はここまで進行している。この現実が名護市の有権者に与える影響は大きい。
国に抗っても勝てない、だったら取れるものを取った方がいい。あきらめや負け犬根性を市民に浸透させるため、日本政府や自民党・公明党の県組織、辺野古利権に群がる業者らは画策する。
現場での行動が無くなれば、人々の関心も消えていく。新型コロナウイルスを理由に現場で行動できないというなら、せめて情宣活動にもっと力を入れないと、目も当てられない結果になるだろう。