海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

新緑の季節

2011-02-27 12:24:48 | 米軍・自衛隊・基地問題






 ヤンバルの森は新緑の季節を迎えている。2月の初め頃は桜が満開だったが、とっくに葉桜に変わり、高江の行き帰りに目にする森の緑も、日に日に鮮やかになっている。2月も残りわずかだ。

 高江では昨日26日は工事は行われず、今日27日もこれまでのところ工事は行われていないようだ。25日(金)に沖縄防衛局が行っていた砂利拾いは、工事が終わったかのように見せかける猿芝居である。住民、支援者、マスコミの目につく場所で砂利拾いをやっていたが、森の中に造られた道に敷き詰めた砂利には手をつけていない。そもそも、1時間ちょっとで除去できる砂利の量などたかが知れている。
 
 25日に引き上げるとき、大型ダンプ1台に土嚢が満載され、他にもユニック車や2トントラックに合わせて数百袋の土嚢が載っている。3月から6月の間は工事を行わないとすれば、これらの土嚢をどこかに野積みしておかなければならない。沖縄防衛局からすればそんな無駄なことはできず、せっかく造った土嚢の分はなんとしても砂利を敷きたいだろう。
 
 この1ヶ月で一番多く砂利が敷き詰められたのは23日である。もし28日に工事を強行するなら、沖縄防衛局としては23日のやり方で、住民、支援者が少ない早朝に一気に土嚢を下ろし、午前中に森の中の道を使って作業現場まで土嚢を運びたいだろう。そうすれば午後いっぱいで砂利を敷き詰め、1日で工事を終えることができる。

 今日の午後、そして28日の早朝から、一人でも多くの人が高江に駆けつけ、ヤンバルの森を殺戮と破壊の訓練の場にさせないために、抗議行動に参加してほしい。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2月25日の高江の状況 | トップ | 2月28日の高江の状況 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
7月に向けて (ブルーの帽子)
2011-02-27 20:56:20
心残りでしたが24日に高江を離れました。
住んでいる地域で報告会の準備をしています。
日米同盟の動きを止める最前線が高江であり、辺野古である。不本意ながら今もオキナワは日本の盾なのだ。7月に向けて仲間を送る準備をしなくては・・。
教えてください、やんばるの森は何故国有林なのですか?
返信する
沖縄土地整理法 (京の京太郎)
2011-02-28 15:35:24
やんばるの森が国有林とされているのは、…

 1899年(明治32年)帝国議会において成立し、3月11日公布、同年4月1日施行の「沖縄土地整理法」により、沖縄において古来より共同管理で利用されていた共有林(そま山)など所有者の確定されていない土地を官有(国有)としたことによるものです。
 
 沖縄の民権運動家、「謝花昇(じゃはな・のぼる)」関係の本に沖縄の山林を食い物にしようとしたヤマトの利権政治家たちと戦った沖縄の人々の軌跡が載っていると思います。
返信する

米軍・自衛隊・基地問題」カテゴリの最新記事