昨日の大江・岩波沖縄戦裁判に関する記事が、沖縄タイムスと琉球新報に載っている。原告側が証人申請した秦郁彦氏は、裁判官によって却下されている。宮平秀幸氏に関しては、「新証言」として書類提出はされているようだが、宮平氏自身の証人申請はなされていない。
仮に宮平氏が証人として法廷に出ていれば、『小説新潮』の本田靖春氏の取材に対する発言、ビデオドキュメント『戦争を教えてください』における発言、『座間味村史・下巻』における母親の証言と「新証言」との食い違い、「新証言」自体が持つ矛盾などを被告側弁護士から厳しく追及されただろう。宮平氏本人が断ったのか、あるいは原告側弁護団が出さない方がいい、と判断したのか。いずれにしろ、藤岡信勝氏や秦郁彦氏、中村黎氏らが座間味島で〃偶然〃発見し、大騒ぎした新証言者を原告側は法廷に出すことができなかったわけだ。座間味島の「新証言」なるものを原告側がどのような形にまとめて論理展開しているか、遠からず控訴理由書や陳述書の全文が出るはずだから、じっくりと読んでみたい。
原告側は他に教科書検定の評価や屋嘉比島の「集団自決」なども争点として出している。〇六年度の教科書検定の評価が争点とされていることに関しては、少し注意が必要な気がする。新聞記事だけでは即断できないが、原告側は政治宣伝の材料として活用するために仕掛けを行っているのではないか。「〇六年の教科書検定意見は撤回されていない。今後も撤回を求める」と沖縄から主張すれば、原告側を利するような形で争点が設定されているように見える。
一審判決において、〇六年の検定意見をめぐる問題が、名誉毀損か否かを判断するうえで、それほど決定的な要素だったのか。原告側からすれば、この裁判を起こした目的からしても、〇六年の検定意見は生きている、と裁判所に判断を出させたいのだろう。そのために沖縄の「検定意見撤回」の声を逆利用しようとしているのではないか。そこら辺の小ずるい仕掛けについては、注意して分析したい。
証人尋問がないぶん裁判の進行は早まるようで、琉球新報は次回弁論の九月九日で結審すると書いている。次回はぜひ大阪高裁に傍聴に行きたいと思う。
仮に宮平氏が証人として法廷に出ていれば、『小説新潮』の本田靖春氏の取材に対する発言、ビデオドキュメント『戦争を教えてください』における発言、『座間味村史・下巻』における母親の証言と「新証言」との食い違い、「新証言」自体が持つ矛盾などを被告側弁護士から厳しく追及されただろう。宮平氏本人が断ったのか、あるいは原告側弁護団が出さない方がいい、と判断したのか。いずれにしろ、藤岡信勝氏や秦郁彦氏、中村黎氏らが座間味島で〃偶然〃発見し、大騒ぎした新証言者を原告側は法廷に出すことができなかったわけだ。座間味島の「新証言」なるものを原告側がどのような形にまとめて論理展開しているか、遠からず控訴理由書や陳述書の全文が出るはずだから、じっくりと読んでみたい。
原告側は他に教科書検定の評価や屋嘉比島の「集団自決」なども争点として出している。〇六年度の教科書検定の評価が争点とされていることに関しては、少し注意が必要な気がする。新聞記事だけでは即断できないが、原告側は政治宣伝の材料として活用するために仕掛けを行っているのではないか。「〇六年の教科書検定意見は撤回されていない。今後も撤回を求める」と沖縄から主張すれば、原告側を利するような形で争点が設定されているように見える。
一審判決において、〇六年の検定意見をめぐる問題が、名誉毀損か否かを判断するうえで、それほど決定的な要素だったのか。原告側からすれば、この裁判を起こした目的からしても、〇六年の検定意見は生きている、と裁判所に判断を出させたいのだろう。そのために沖縄の「検定意見撤回」の声を逆利用しようとしているのではないか。そこら辺の小ずるい仕掛けについては、注意して分析したい。
証人尋問がないぶん裁判の進行は早まるようで、琉球新報は次回弁論の九月九日で結審すると書いている。次回はぜひ大阪高裁に傍聴に行きたいと思う。
http://okinawasen.web5.jp/html/kousai/2008_06_24_bouchou.html
どちらの人数が多いかは、わたしも別の事件で傍聴しましたが、分かりにくいものです。
大阪を中心に支援者のみなさんが頑張っているのは心強い限りです。
それにしても原告側代理人が34人から6人に激減したのには驚きました。
稲田朋美氏も自己保身に走ったのでしょう。
はじめまして
>女性の原告側弁護士と言えば稲田氏と思いこんでいましたが・・・
その方は木地晴子サンという人ではありませんか。第1審でも口頭弁論読み上げをしてましたし、徳永さんと街宣行動などもしているようです。
ttp://jp.epochtimes.com/jp/2006/02/html/d95343.html