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ぬるま湯生活

【エッセイ】会社とのつきあい、働くスタイル

2018-05-23 22:43:25 | エッセイ
私は会社員だ。
私の家族の中で会社員をしているのは私だけ。
自営業の家で育ち
兄も法人を立ち上げ、姉は元は美容師だったりする。

よく、「会社員には見えない」とか
「なんの仕事をしているのか分からない」など言われるが
一般的な会社員である。

独立したいとか
考えた事がないわけではないが
どうにも、やる気というか力が沸かないんだよね。
そもそも営業力が皆無なので
何やっても売れないだろう。

メーカー勤務の頃
私は組織に属しているが、組織の中の個人商店と考えて仕事していた。
原稿の依頼をくれる営業がいわばお客さんで
私は、顧客満足度を上げる事で依頼を増やしていたという考え。
原稿のクオリティも大切だが、それ以上にスピードも重要。
私に任せれば必ず「いい原稿」が早く上がってくるという信頼ね。

そもそも、会社員を否定も肯定もしないが
組織というものは大嫌い。

特に大手企業になれば、個人の意見や意思とは無関係に
直下型爆弾のように業務命令が下り
組織編成が行われるもの。

理解はできるが、気に食わないというのが本音。
自分の意見を通したければ、やっぱり出世しなくちゃいけないんだろう。
組織の上にのぼらなければ分からない、見えない問題や世界があるんでしょうね。

だが、出世欲も皆無なのだ。
なぜか、それは大好きな原稿書きに専念できなくなるから。
組織の中で出世するという事は、人材育成、チーム育成、ほれ会議だなんだと専門職じゃいられない。
えー、楽しくないやぃ。
って事で、私は組織の中の個人商店を繁盛させる事がやりがいだった。

そして、意見を言っていいのは認められてから。
自己評価ではない
まわりの人間が「あいつはすごいぞ」と評判に上がらない限りは何も言う権利はない。
そして、自由もない。

私は認められるようになり
誰よりも多い業務量をこなすようになってからは、自由も手に入れてた。
自由とは何か?
大げさな事ではないが、会社員の特権である有給休暇を自由に取得していた。
勤務時間内にデザイン書道講座を受講していたし
フレックス勤務にかこつけて
友人とランチで会社を2時間あける事もあった。
普通なようで、実はこの有給消化やフレックス勤務って取りにくいものだったりする。
自由過ぎにみえる働き方でも
私は自分の業務をポカした事はない。
業務量が多ければ、朝早く出社し静かなオフィスでのびのび原稿を書いた。
会社の代表電話(問い合わせのフリーダイヤルも)の座席だったが故に
おそらく電話対応も人より多かった。

働き方のスタイルは自分で決めたらいい。
ただし、誰も文句の言えない状況を作り出す事が大前提だ。
それぞれのオフィスにルールはあるだろうけど
会社員だからと言って、何も自分でルールに縛りつける必要はないという事。
自分の努力と結果があれば、まわりは何も言わないもんだし
自分も楽しく働ける。

これが大企業での楽しい働き方の一例かな。
今は中小企業なんでね、自由の意味合いがちょっと違う。

なんといっても私が配属のオフィスはたった3人、営業2人と私だけ。
そりゃ自由やんけ。
ただ、自由って難しいのも事実だ。
モチベーションの維持が問題となる。
誰の目もなければ、人は怠けたくなるでしょう?
しかも、業務量はメーカー勤務時代とは雲泥の差。
会社資産でもある顧客のデータ拾いやら地味~な作業やら
年間契約の原稿更新やら、やっぱり地道なんだ。

常時行っている営業募集の一次面接したり
営業の相談役になったり
ま、それはそれで楽しかったりもする。

結局は、与えられた環境の中で
いかに自分らしく働けるよう頭のスイッチを切り替えて全力を尽くすのか、だけで
仕事はいくらでも楽しめると思う。



【働】
*人が動くと書いて働く
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