今日、娘と出かけた図書館で思わず借りてきました。
オール1の落ちこぼれ先生、宮本延春さんのご本です。
ものすごい壮絶な半生です。恵まれない家庭で育ち、早くに両親に先立たれ、
小学校からのいじめで学力はほとんど身につかず、中卒で大工見習いをしてから
23歳で小三の算数ドリルからやり直し、定時制高校から名古屋大学に進んだという、
奇跡の人・・・みたいな。
私はこの宮本さんの育った家庭のすさまじさ(お父さん=酒乱でDV)にも
目を覆いたくなってしまいました。明るさが何も無いのだもの。
グレてもおかしくない境遇のなか、希望を失わなかったのがすごい。
貧困の再生産なんて言われていますが、教育環境の大切さももちろんだけど、
本人のモチベーションも重要なんだろうな、と。
それはやはり、物質的に何も困らない環境よりは多少ハングリーな場において、
とことん自分が考えること、それも大事なのかと。
ごくたまに、学歴などにおいて自分を卑下する人もいますが、聞くとこっちも
あまりいい気分じゃない。足りないと思っているなら大学なんて社会人になってからも
行けるんだから、後ろ向きな発言をしてる間に行けばいいのにって思うし。
まあ私だって美大っていう特殊な環境だったから、普通の大学生よりは
これを学びたいって気持ちは強かった位で、モチベーションとは無縁でしたけど。
大人になった今でも、こういうのを勉強したいって気持ちだけはすごくある。
夢で終わらせるか、実現させるかは本当に意志力と努力次第なんだと思う。
さ~、今年もそろそろ試験勉強はじめよっかな~。