先日、図書館で借りてきた村山由佳さんの 『 ダブル・ファンタジー 』
うん、面白かったです。昔、『 天使の卵 』とか数冊読んだきりでしたが
小説としてもグッと上手くなっているよなあ、と。
内容は内容で十分にエロい・・・んですが、それだけでなくヒロインの造形とか
脚本家であるヒロインと、偉大な演出家の男とのメールのやりとり、
そしてマネジメントする夫との関係とか単なるカッコ良すぎるだけの世界ではない
リアリティ満載と言いますか。女子が読んだら、『 私だったらどの男性がいい 』的に
盛り上がれそうな、まさにファンタジー。だってこういう男の人いないよ?現実日本に。
中でもモラハラに近そうな情けない夫の造形。仕事が出来て社会的にも認められてる
ヒロインのこの窮屈っぷり。あー、内田春菊と2番目のダンナさんみたいな感じ?
読んでてイヤになるくらいでしたが、描写が上手いですね。こういうのはこういう目に
遭った人でないと書けないと思うのです。
ちなみに私ならキリン系(見た目草食系)の先輩がいいなあ。でも妻子持ちは頂けません。