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あらゆる面の規制緩和が行われた日本、小泉内閣が実行した負の遺産にもなりつつある。
日本社会は、昔から「武士の情け」、「義理と人情」、「弱気を助け強気を挫く」などの文化を大切に守ってきた。
そのことは、国民の日々の生活にも、企業活動にも表れていた。
日本の社会構造上、長い間積み上げてきたものでもある。
それがあって、うまく回っていた。
欧米諸国並みの規制緩和、社会システムを破壊し構築しなおす手法。
人情味も、人間関係もぶっ壊した日本人の肌には合わない、損得勘定のみを推奨する手法に替わってきた社会。
規制緩和で異業種が、新たな業種に手を染める社会構造。
そのことが正常に働くなら結構なことである。
ところが、とかく異業種参入となると、実績のないことから低価格競争へと陥っている。
先のスキーツアーバスの大事故、詳細が分かればわかるほど、もっとも大事な乗客の安全確保がおろそかにされていたようだ。
国の進める安全基準など、とっくの昔にかなぐり捨ててあったとか。
規制緩和の低価格競争の弊害といえる。
・・と、言って、今回の事故を起こした旅行企画業者、バス運行会社を擁護しているのではない。
不眠不休の運転業務を強いているバス会社、既に何件もの考えられないような事故が起きてきた。
その都度、国の運輸行政は「指導はしてきたが、それが機能しておらず罰則を強化し再発防止をはからせる」との見解。
これでは、根本的な解決策は見出されない。
低価格競争が行われる限り、このような問題は解決できない・・と思われる。
建設業界でもしかり、基礎の杭打ちに係るデータのねつ造問題も大きな社会問題となっていた。
これらも低廉化な価格競争による手抜き以外の何ものでもない。
それらをキチンと取り締まるため、国や地方行政の機能が充実されていないのだろうか。
何らかの抜け道があるのであろう。
企業も低廉化でしのぐためには、赤字を生まないよう手を抜けるところは手を抜くといった悪のモラルが働くのだろう。
そして、利益を上げるために正規雇用者よりも、非正規雇用者、契約社員・職員を優先しているのが実態である。
一家を支える働き手が、非正規雇用者だから一家をなすこともできない。
それは、社会の根幹をなすべき家族が持てないこと。
社会そのものが、成り立たないことでもある。
つまり、将来の日本が成り立たないことにつながってくる。
ところで、規制緩和でこれまでよりも物が安価になることは、歓迎すべき事柄である。
その一方、規制緩和で業者間の過酷な競争の副産物として、「安かろう、悪かろう」、「安全安心は二の次」も事実である。
国民を代表する政治家。
国家をなす政府、国と地方自治体は、このことを肝に銘じてほしい。
日本らしい仕組み、働き甲斐のある社会。
安全で安心して暮らせる日本の再構築を切に願っている。(夫)
追記:江戸時代の庶民は、当時の世界観からするともっとも安全で住みよい時代であったとか。
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