紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

オープン・ザ・ライブラリ

2009-01-06 23:59:31 | おしごと
 昨日が仕事始めだったけれど、図書館はクローズド。山を成す返却本の配架(ほぼ一日がかり!)とお客様を迎え入れる準備のため、暖房(少なくとも滋賀県の官公庁では『お客様』のためのものなので)無しの館内をウォームビズ仕様で、皆忙しく立ち働いた。

 その甲斐あって、うっかりすると返却本でカウンターが埋め尽くされそうになったり、貸出しの順番待ちが出来そうになったりする盛況な年頭のオープンの本日も、(たぶん)準備万端でスムーズだったのではないかと。

 気を抜けない忙しさが、かえって前向きな気持ちにさせてくれる。まだまだわからないことだらけ、できないことだらけ、ミスだらけだったりするが、お忙しいベテランスタッフの方々を捕まえては、子ども時代のエジソンのように、「すみません、これは?」と訊きまくる迷惑なヤツ。
 やっぱり1回説明を聞いただけで暗記出来、手順が理解出来るぼど、物わかりがよければ苦労はしない。身体を張り、周りに迷惑をかけながら覚えて行くしかないと覚悟を決めた。

 カウンターの仕事をぼちぼちさせていただけるようになって、図書館というものがいかに地域の方々にフルに活用していただいているかを、身を持って知る。それも生活全般、医療関係、マニアックな専門領域、学問的な追究まで、実に幅広く、深く、膨大な量の本が行き交っている様を見るのは圧巻。

 低予算のままでの家庭生活の向上を目指す、より幸せで素敵な暮らしを求める、仕事をもっとランクアップさせる、病気をすこしでも良くし快適に過ごす方法を探る、自分の抱える問題を解決する道を探す、知的好奇心を追いかける、専門知識を深める、その他いろんな事を探しに、沢山の方が見えている。
 これほど使い唐オていただけるなんて、こんな幸せな図書館はちょっとないのではないだろうか? 当然のこととして、これだけの質/量ともの仕事を回しているベテランスタッフの方々の優秀さにも頭が下がる。

 改めて地域にとって図書館というものがどういう意味を持つのか、ひしひしと知る。これだけ市民の役にたっている本というものに、自治体の予算を必要量投入しても、ちゃんとペイするじゃない、と思う。ひとりひとりの人間が自分で力をつけているのだもの。市民の人間力向上や情報収集に還元出来るのだから、地域全体としてみても、レベルはアップするはず。

 読書離れや文化度の低下は図書費の大幅削減によって、さらに進むかもしれないけれど「だってお金ないも~ん」という上からの声によって、いかんともしがたいものになってはいる。種まきをしないと実りはないのに。残念。