紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

大山崎のおまけ

2009-01-16 17:46:33 | たべもの
 プレイバックして、大山崎山荘美術館に向かう前に、お昼ご飯をれんくみさんとご一緒した。ハラが減ってはイクサはできないのである。イクサの前の腹ごしらえである。

 実は数日前に駅近くでいいところはないか、ネット上を見回したところ、なんと駅前すぐのところにうってつけと思われる場所を発見。アクセスだけでなく、雰囲気よし、味よし、お値段もリーズナブル、らしい。そういう訳で、駅前正面のホテルの1Fにある『カフェtabitabi(タビタビ)』でランチタイムをとることにした。

 そしていまや私は、今後、大山崎山荘美術館に行く時には、必ずここで腹ごしらえしてから、イクサに挑むことを誓った。数回この美術館にきているのに、今までとってもソンしていた気分を味わった。それくらい私が気に入ってしまったカフェなのである。

 私たちは(たぶん日替わり)ランチをセレクトしたが、この日のメインディッシュは『たら南蛮』で、ごはんとお味噌汁、煮豆、レンコンの煮物などの和定食。その全てが絶妙に美味しく、やさしい味がした。ことに「たら南蛮」は期待薄だっただけに、その甘酸っぱさの絶妙さと、薄く衣をまとった鱈の天ぷらのさくさく感に打ちのめされた。まさに「こんな美味しいものが世の中にあるのか!?」というくらい。

 大学生のときに初めて中華丼を食べたとき、ちょっとオトナなごはん屋さんの定食に「にしんなすび」がついていたのを食べた時、感涙にむせぶほどだったが、それらに匹敵するおいしさだった。

 で、感涙にむせぶときには、よしもとばななの『キッチン』よろしく、この味をお持ち帰りする決意を固める。『キッチン』ではムリを言って厨房でつくってもらったものをお持ち帰りする、いわゆるデリバリーだった。でも普通そんなことはできない。味の記憶をインプットし、味の成分を分析し、帰り道で材料を購入し、その日の内に晩ご飯として作成する。味の記憶が鮮明なうちにトライしないと二度と作れないからだ。

 こうして私の料理のレパートリーがひとつ増え、好評絶讃のうちに我が家の「たら南蛮」は完売したのである。