紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

不安な気持ち

2009-01-26 15:46:40 | ノンジャンル
 昨夜、チャンネルを変えながらあちこちの地域の選挙結果のニュースなどをチェックしていたTくん(大2)に、オバマ政権の予測を訊いてみた。オバマ氏自身は、非の打ち所のない素晴らしい人物だとは思うのだが、いかにブッシュ氏がいただけなかったとはいえ、このフィーバーぶりが、逆になんだか気にかかるのだ。

 「歴史に名を残すような輝かしい名君になるか、その逆か、どっちかやと思う。なんか、ヒットラーが台頭してきたときの状況と、すごい似てるのが気がかり。でも、小泉が出てきたときの『いやあな』感じはないから、大丈夫だとは思うけれど・・・」。
 小泉さん、自民党どころか日本ごと、ぶっこわしてくれましたからねえ。Tくんは中学生にして、あの小泉フィーバーの嵐の中で、ひとり不機嫌に「あんなやつが首相になったら、とんでもないで」と(調査資料をもとに)予言していたのだ。

 それから橋本治さんが「(歴史的に見て)大恐慌の後には戦争が起こっている」から「恐慌」がおこると浮ュなる」というようなことを書かれていたのを読んだので、イスラエルがガザ地区に攻撃をしかけていたときは、そのあまりの傍若無人ぶりもあわせて「なんてことを・・・」と呆然としてしまった。

 戦火というのは飛び火する。けっして遠くの話ではない。でも逆に平和を願っている人たちが、負けずにがんばっているのも知ることができた。

 地震がきても火事になっても津波やハリケーンでも、そうとういろんなものが壊れたり失われたり、命を落としたりするんだからさ。わざわざそれ以上、破壊や殺戮しなくてもいいんじゃないの? ということが、どうしてわからないんだろう。

 それから、新型インフルエンザ! 特定病院が指定され、戒厳令が敷かれ、各家庭で食料を備蓄しておくことを心づもりするほどの脅威だという話を聞く。なんだかフィクションのようだけれど、これじゃほとんど映画『感染列島』じゃないですか。戦争したがってる場合じゃないでしょ、ほんと。

 ・・・2009年に不安の種は尽きまじ。

大山崎、追加

2009-01-25 22:59:33 | ノンジャンル
 先週の内にアップすべき『さて、大山崎』についての補足情報があったのに、遅れてしまいました。

 このブログに常連としてコメントをくださる☆紗さんが、早速、この企画展に興味をもってくださり、遠路はるばるこの地に足を運んでくださいました。そこで事前に知っていれば・・・という点がいくつかあったので、ご自身のブログ『星☆砂☆夢』で、ご案内くださいました。私も、自分ではあまり意識しなかったけれど、いわれてみれば確かにそうだよな~と同意した部分でしたので、追加の注意事項をあげておきます。

 まず、「大山崎山荘美術館」に「山荘」とつくのは、本当に元は山の中にある豪華な別荘だったからなのです。駅から線路沿いの道を歩き、踏切をわたると、いきなり急勾配の坂道になります。勾配は変われど、行きはとにかく上り坂が続くので、それなりの身支度でお越し下さい。ハイヒールとか重い荷物持参はパスしてください。

 実は私は今回、その行きの坂道を「あれ?(多分)いつもより楽勝♪」と思ったのでした。というのも、ほとんど一日「歩き唐キ」ような職場で働いているので、いつのまにか足腰がずいぶん鍛えられてしまったのでした。

 それから、もうひとつ。山口晃さんの作品は、緻密で細密画なので、山口作品のラストを飾る『邸内見立 洛中洛外圖』の洒落のめした文字も絵も、小さくて見づらいのです。オペラグラスなど拡大してみられるものをご持参くださったら、作品の全貌をしっかり見ることができます。ちなみに私はどちらかといえば遠視寄り。お年寄りに近い視力だから、むしろ遠いところの方がくっきり見えたりするので、裸眼でも作品鑑賞に支障がなかったのでした。

 ついでながら山崎駅前の『cafe tabi tabi』(平日7:00~19:30 日曜、祝日8:00~18:00/月曜定休)のランチは、☆紗さんのお墨付きをいただきましたので、より自信をもっておすすめいたします。
 どうもありがとうございました、☆紗さん!

業務連絡:メール開通しました。アドレスは今まで通りです。

アクロス・ザ・ユニバーシティ

2009-01-24 23:50:22 | ファミリー
 お兄ちゃんの大学のテスト期間中に入ったため、アナログ/デジタルを使い分けて、家ではひたすら勉強に次ぐ勉強の姿勢を日常的に見る。彼の大学での勉強は趣味とイコールなので、実に飽くことなく愉しげでさえある。彼は受験生だった頃より、大学生になってからの方がはるかに学問に励んでいるのだ。

 大学を渡り歩かないといけないから、忙しい!という意味がいまひとつわからなかったので、よく聞いてみると、他大学の講義でも大学同士の連携が取れているものについては、単位認定してもらえるらしい。当然、講義を受けた大学にてテストも受けなければならないので、京都~大阪間の広範囲の大学でテストを受けるそうである。親に似てフットワークの軽いこと(笑)

 彼は彼なりに将来の夢も方向性も見えているみたいで、その片鱗を語ってくれたりもする。そこには彼が高校生活の間に受けた薫陶が色濃く漂っていて、高校(以外の校園でも)の先生方が聞いたら泣いて喜ばれるかも(笑)

 「平和の使者になりなさい」という聖書の言葉を、彼がいかに具体化していくか。楽しみでもあり、親としてはどきどきでもあり。既成の思想をとりこみつつ、自分で独自な考えをする人なので、そういう意味では安心かも。自分で思考できるひとになってくれて、本当にうれしい。

日本人って。

2009-01-23 16:00:58 | ノンジャンル
 本日の内田樹先生のブログを読み、久々に私の好きなタイプの内田節が流れていたので、にやにやしてしまった。お茶目な人なのである。『大統領就任演説を読んで』

 日本人を論じるときには、日本人は他国と比較してしか自国を語れない、ナショナリストにしてからそうである、なんて爆笑もの。ラストの落ちなんか、まさにニヤニヤ。

 でも、比較論ではなく、昔の日本人って・・・っていう話だって時事評論ではない場所にはちゃんとあり、それは私は本当に好きで、かなり面白いと思う。おとといは、たまたまNHKで『万葉集』の素人向け入門番組(再放送らしい)を見ていて、「へええ~」と思うことがいくつもあった。

 天武天皇が妻の一人である女性に、「私の住む場所に雪が降ってきた。あんたの住んでるような、ふるぼけた村には・・・」みたいな失礼な歌を送ったら、その返歌として、「私の村に降る雪のかけらがそちらに降ったのでしょうね」と切り返してきたのだ。一介のさほど身分の高くないであろう妻のひとりが、最高権力者に向かってである。

 万葉集の研究家の先生によれば、女性が家や男性に従う、という考え方は、中国から入ってきた儒教が浸透した後のことで、「儒教が日本人に浸透した」のは、ずっと後の江戸時代のことだったらしい。「へええ~」。しかし、儒教を知らないとはいえ、なんと剛胆!

 また、和歌を詠み合ってコミュニケーションを計る時代の人々は、茶の湯の席で身分に関係なく平等であるように、和歌を詠み合う場では、身分さえ関係なく平等だったのである。だって対等な関係の方が、がぜん面白い和歌ができて愉しい応酬ができるからである。「へええ~」。

 男女が歌を詠み合って配偶者を探す『歌垣』は、さしずめ現代の「合コン」といえますね。「へええ~」。駆け引きも機知もユーモアも知性も、和歌で全部読み取れるわけね。

 日本最古の歌集『万葉集』で、奈良時代の人々が、現代人とかわらない気持ちや、機知を持ち、現代人よりもはるかに自由におおらかに生きていたことがわかる。そんな昔の人の内面が残っているなんて、実に面白い。
 ひるがえって、私たち現代人は、後世の人に、いや私たちの子どもたちにさえ、何を残せるのかということを考えると、心が冷えるけれど、個人的な努力は惜しまないつもり。

復活の日

2009-01-23 00:52:11 | ノンジャンル
 以前からヤバい感じだったPCの買い替えを考えていたH氏が、本日速攻で購入してくれた。さすがH氏、すばやい! というわけで、ニューPCにて初投稿。

 職場での昼休み、お父さん話題になったとき、ある人が「私のお父さん、文句いいながらがんがん食べはるの。お母さんがデザートに出してくれたキウイを『すっぱい、すっぱい』と文句をいいながら、食べはって、私の分が・・・とか思ってるのに、フォークでどんどん突き刺しながら食べていかはるの」というのを聞いていたもうひとりの方が、「それって、ツンデレ?」という、ナイスつっこみをされた。

 このシチュエーションで、しかも、おとうさん(おじさん)とツンデレ・・・その類い稀な、あまりに意表をついた組み合わせに、笑いが止まらず。ツボにハマってしまいましたよ。

 業務連絡:まだデータなどの入れ替えができていず、メール機能も今週中は使えませんので、もしもメールで連絡くださる方は、来週よりよろしくお願いします。今週はアナログ連絡でよろしく。